家づくりお金の話【第3回】見積から見落としがちな費用を整理する

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マネー・副業
家づくりの予算は、最初に決めた上限そのものよりも、増えやすい場所を知らないことで壊れます。「ここは増える」というポイントを先に押さえておくと、打合せの途中で慌てにくくなります。
今回は「家づくりビギナーが見落としがちな項目」をあらかじめつぶしておいて、「予算オーバーしちゃった!」の悲劇を予防しよう、というお話です。

1)「建物いくら?」だけで進めると、だいたい途中で苦しくなる

家づくりの予算が苦しくなる原因って、“建物本体”の見積が上がったよりも「最初から総額に入れていない費目が、あとから順番に乗ってくる」ことの方が多いです。

建物本体と土地でだいたいの目安を作る
(だいたいここで予算いっぱいまで使っちゃう)
外構・照明・カーテン・エアコン・地盤改良・給排水引込…が見えてくる
(あっ、やばい。ローンか自己資金を増額しなきゃ。)
登記・ローン手数料・火災保険・引越し・家具家電…が現実の請求になる
(思考停止)
結果、「想定していた総額」より上に積み上がってしまう。だからこそ、次に来る金額拡大の波を乗り越える準備が必要。

2)対策は「別枠」と「箱」の2つ

対策は難しくありません。
1.増額予備費を別枠で確保する
2.「増えやすい箱」を最初から用意しておく
の2つ。

【予算編 1】で紹介した通り、総額を最初に“箱”に分類してしまいます。※前回はわかりやすくするため土地を除外していましたが、今回は土地も含めて考えていきます。
① 土地:土地代、仲介、土地登記、造成など
② 建物本体:建物自体にかかる費用
③ 付帯工事:屋外電気・給排水、仮設工事等
④ 外構:カーポート、門扉、コンクリート、植栽等
⑤ 地盤:地盤調査+地盤改良工事
⑥ 諸費用:登記・住宅ローン借入費用・火災/地震保険料等
⑦ 家具家電等:購入予定品をあらかじめ書き出す
(カーテン・照明等、建物に含まれない時はここに入れる)
⑧ 予備費:未確定分・想定外の吸収

対策1.のポイントは ⑧の予備費を最初から“別枠”で確保すること。予備費がゼロだと、未確定項目が動いた瞬間に、どこかを削るしかなくなります。
そして対策2.の増えやすい箱は、だいたい次のようなものです。
・生活が具体化してから欲しくなるもの(照明、収納、造作)
・標準とオプション差がわかりにくいもの(設備グレード)
・見積に含まれていないことがあるもの(外構、エアコン、カーテン)
・条件次第で変わるもの(地盤、造成、給排水引込)
つまり、最初の時点で“確定できない”ものが増えやすい。

たとえば外構。
「外構は後で考える」だと、後で大きく増えがちです。最初に最低限の外構(駐車・アプローチ・境界など)だけでも想定しておくと、予算が暴れにくくなります。

3)最初に確認すべき「見落とし常連」チェック(超重要)

打合せ初期に、住宅会社へこの項目について確認してください。聞くこと自体は当たり前のものですから、「気を悪くされたら…」などの遠慮は不要。

Q1. この見積は、次のどこまで入っていますか?入っていないなら概算はいくら?
外構(どこまで?駐車場は?門柱は?)
照明・カーテン・エアコン(別?込み?)
地盤改良(別?想定地盤は?)
給排水引込・浄化槽・上下水の負担金(別?)
仮設工事(足場・養生・仮設トイレなど)
設計料・確認申請・各種検査費(込み?)
登記・印紙・ローン手数料・火災保険(別が多い)

Q2. (未定とこたえる項目が1つでも出たら)それは、現時点でいくら想定していますか?
→ 未定が多いほど、安く見える見積が作れてしまいます。
未定は悪ではないのですが、最初の見通しが肝心なので、確認は必ずしておきましょう。

4)比較の落とし穴:「安く見える見積」

見積が安く見えるとき、単純に企業努力の場合もあるけれど、範囲が違う場合もあります。
・A社は照明を含む、B社は含まない
・A社は外構を想定、B社は別途
・A社は諸費用が別紙、B社は込み
全国的に見積の様式が決められていればいいのですが、そんな理想的な形であるはずもなく。全ての会社が自社ならではの見積を作っているので、このような事態が現状です。
だから、不本意ではありますが、お金を出すこちら側がそれをふまえて対策しなければなりません。比較は「同条件化」が重要。
この考え方は会社選びにも直結します。

まとめ(今日やること)

・増えやすい場所を“最初に”知る
・増額予備費と、増えやすい箱を用意する
・「含む/含まない」を早めに確認する

次回予告

次回は、実際に予算を守るための「削る順番」を作ります。
守るもの/削るもの/後回しにできるものを分けて、迷いを減らします。

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