職場で「嫌われてるかも?」と思ったら確認すべきこと・やるべきこと

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コラム
「最近、先輩に避けられている気がする……」

「自分だけ連絡事項が知らされていないことがある……」

職場でこのように感じると、自分は嫌われているのではないかという不安になりますよね。嫌われている原因を分からないまま放置してしまうと、そのうちその人からだけでなく、他の人からも嫌われて職場で孤立してしまう……なんてことにもなってしまうかもしれません。

そこで、今回の記事では

・職場で嫌われる原因
・職場で嫌われたときの対処法
・嫌われた時の考え方
・辛い時の相談先

以上の4点について説明していきます。

嫌われているのは勘違いの可能性もある

人は気分や体調によって、他者への態度が変わることがあります。例えば、相手が体調不良で返事が曖昧になっているだけなのに、それを「嫌われているサイン」だと受け取ってしまうケースです。このように、嫌われているというのは自分の思い込みである可能性も十分にあります。

事実のみを書き出して客観視する
自分が見ている状況と、周りが認識している状況は違う場合があります。というのも「人間は社会的動物である」という言葉があるように、私たちは他人との関係が悪化することに対して、強い不安を感じる性質があるからです。「嫌われているかも」という疑念は感情を乱しやすく、結果として何が事実で何が自分の思い込みなのかが分からなくなってしまいます。

そこで、まずは起きた事実だけを紙に書き出しましょう。感情を抜きにして事実のみを書き出すことで、冷静な状況判断ができるようになります。

具体例
・8月6日、挨拶をしても、目を合わせずに無視された
・8月7日、資料を無言で机に置かれた(投げ渡されたように感じた)
・8月7日、露骨にため息をつかれた
・8月8日、全員に配られているお土産が自分にだけ渡されなかった

試し行動で相手の反応を見る

相手の反応を確かめるために、意図的にコミュニケーションを取ってみる試し行動も有効な手段の一つです。ただし、相手に馴れ馴れしい、あるいは煩わしいと思われないよう、会話は一言二言に留めてください。具体例として以下の3つがあります。

・業務連絡をしてみる:「○○の件ですが」と声をかけ、反応を見る
・当たり障りのない雑談を振る:「最近暑いですね」など、簡単な会話を試みる
・お礼を言う機会を作る:「今日はありがとうございました」と感謝を伝える

このように試し行動をしても相手の反応が薄く、客観視して書き出した事実も嫌われているという雰囲気が感じられるならば、それはもう嫌われていると考えてください。

信頼できる人に変な噂が出回っていないか確認する

信頼できる同僚や、仕事で接する機会の多い先輩に相談してみるのも一つの方法です。
とはいえ、相談してきた相手に対して「あなたのこういうところが嫌われている」とはっきり伝えられる人は多くありません。忖度なく原因を教えてもらうために「なんとか状況を変えたいので遠慮せずに教えてほしい」と伝えた上で相談してみて下さい。客観的な意見があれば、それによって問題が解決するかもしれませんし、そもそも自分や相手の誤解が原因だったと判明するケースもあります。

職場で嫌われる原因

職場で嫌われる原因は、大きく分けて「自分に原因があるパターン」と「相手に原因があるパターン」の2つに分類できます。

自分に原因がある場合の具体例

・感謝を伝えない:先輩がコピーを取ってくれたのに、会釈もせずに受け取るなど

相手は「当然と思っているのか」などと不快に感じます。何かしてもらったのであれば、感謝の言葉を必ず一言添えましょう。それだけで印象が変わります。

・ミスを指摘された際に言い訳をする:クライアントへのメールを送信するのを忘れていたのを注意され「下書きに保存したまま送信したつもりになっていました」などと言い訳するなど

相手は「責任を認めていない」と感じ、信頼を損ないます。まずは謝罪し、 その後に「今後は送信前にチェックリストを使います」といったように、今後の対策を伝えましょう。

・ネガティブな発言で場の空気を悪くする:相手の提案に対し「でも…」「だって…」とまず否定から入ってしまうなど

相手は「話しづらい」「否定ばかりする人」と感じます。「面白いですね。ただ、納期だけ少し気になります」など、 肯定、懸念の順で話すと、協調的な印象になります。

相手に原因がある場合の具体例

嫉妬されている: あなたが上司に褒められた後から、特定の同僚の態度が急に冷たくなるなど

この問題への対策としては、協力的な姿勢を見せることが効果的です。

「○○さんの意見も参考にしたい」と相手を立てることなどで、嫉妬を和らげることができます。

誤解されている: あなたが誰かと話していた内容の一部だけを聞かれ、自分の悪口を言っていると勘違いされるなど 

一度された誤解が勝手に解消されることはありません。

あなた自身の言葉で「〇〇だと感じているかもしれませんが、それは誤解ですよ」と伝えてあげてください。

第三者に任せてしまうと、かえって誤解を深めるおそれがあります。

単なる八つ当たり: 家庭や他の仕事でストレスを抱えた上司が、あなたの些細なミスに対し、人格否定をして過剰に怒るなど

まずは、言われたことを紙に書き留めましょう。そうすることで客観的に物事を見ることができます。 

冷静に謝罪し、改善点を確認する:「ご指摘ありがとうございます。次回は○○に注意します」などと前向きな姿勢を見せる

根拠として前向きな姿勢を見せることでその上司に対して言いすぎてしまったという反省することにつながるので、感情的に八つ当たりされたからといって、露骨に嫌な態度をしないようにしましょう。

職場で嫌われたときに取れる対処法


職場で嫌われたときには以下の4つのステップで対処するのがおすすめです。

1.相手のポジティブな面を探す
2.相手に好かれるための行動を取る
3.嫌われている相手との関わり方を変える
4.それでも解決しない場合

それぞれ解説します。

1.相手のポジティブな面を探す

まずは、あえて相手のポジティブな面に着目してみてください。「嫌い」という感情は、相手の全ての行動を悪く見せてしまいがちです。

しかし、相手の良い面を見つけることで、あなた自身の態度が自然と変わることがあります。「そういえば以前、○○のやり方を教えてくれたな」といった過去の出来事を思い出すことなどが、その例です。あなたの態度が変われば、相手のあなたに対する評価も変わり、関係が改善する可能性があります。

2.相手に好かれるための行動を取る

次は、嫌われている相手との関係改善を目指す段階です。見返りを求めずに相手に貢献してみてください。あなたへの嫌悪感と、あなたに親切にされたという事実は、相手の中で矛盾を生じさせます。この矛盾を解消しようと、相手はあなたへの評価を修正することがあります。このような小さな認知の変化が、関係改善のきっかけにつながるのです。ただし、相手の反応が好転しない場合は、さらなる関係悪化を避けるためにも深追いは禁物です。

3.嫌われている相手との関わり方を変える

それでも駄目なら、嫌われている相手とは、仕事に不要なコミュニケーションを避け、会議、打ち合わせなどの業務上の関わりに限定しましょう。ただ、そうはいっても、飲み会などで隣の席になってしまう場合、嫌われている相手とも関わらなければいけません。その際は以下のように一言二言話すだけに留め、場の雰囲気を壊さない程度になるべく距離を取りましょう。

会話での具体例

挨拶は「今日はお疲れ様でした」だけにする
「この料理、人気みたいですね」と、場の話題に乗るだけで、個人的な関係に踏み込まない
「○○さん(他の人)、盛り上がってますね」と、会話を第三者に向けて、自然に相手の視線と関心をそらす

距離を取る工夫の具体例

飲み物や料理を取りに行くタイミングで席を少し離れ、短時間でも物理的距離を取る
他の人との会話に積極的に参加し、相手との接触頻度を減らす

4.それでも解決しない場合

直接的なアプローチが上手くいかないなら、目の前の仕事で成果を出し、客観的な評価を得るべきです。なぜなら、客観的な評価は個人的な感情や偏見に左右されず、自分の価値を公正に示す手段だからです。

 例えば、商品知識を徹底的に磨いて営業成績を飛躍的に伸ばすなど、仕事ができるという事実を積み重ねることで、周囲からの信頼を得られます。これは個人の好き嫌いという感情の問題から、あなたの価値を認めるという点に相手の評価が移るということです。

例えば「あなたのこういうところが嫌いだ」という感情から「こんなに仕事ができるなら、嫌いとか言っていられない。尊重しなければ、こちらの仕事が回らなくなる」などと、相手のあなたに対する態度が変わることが考えられます。

嫌われても良いと考えよう


そもそも、どのような集団にも、人間関係の分断はつきものです。「2:6:2の法則」という考え方があり、これはどんな組織でも「あなたを好意的に思う人が2割」「どちらでもない人が6割」「あなたを嫌う人が2割」に自然と分かれるという心理学の法則です。例えば、あなたが新しいプロジェクトを提案して

・2割の同僚は「面白い、やってみよう」と積極的に協力してくれる
・6割の同僚は「まあ、悪くはなさそうだけど…」と様子を見ながら参加する
・2割の同僚は「そんなの無理だよ」「前例がない」と否定的な反応を示す

このように、人間関係はあらゆる場面で、2:6:2の法則に分かれます。この法則を知るだけで、「みんなに好かれるのは不可能であり、自分を嫌う人がいるのは自然なことだ」と受け入れやすくなり、悩みを減らすことができます。

どんなに優れた人でも、アンチは存在します。例えば、メジャーリーグで活躍を続けるスーパースター・大谷翔平選手は、礼儀正しいことでも知られていて「さすが大谷翔平、実力だけでなく、礼儀もなっている」と評価するファンは大勢います。しかし「何、いい人ぶってるの」と評価し、大谷選手を嫌う人も存在します。あの大谷選手でもアンチがいるのです。

自分を嫌う人が一定数現れるのは当然のことです。だからこそ、あなたを好きでいてくれる人や、大切に思ってくれる人を大事にすることに意識を向けましょう。好意的な人と接する時間を増やすことで、嫌われている相手のことを考える時間が減り、ストレスが軽減していきます。

辛い時には相談しよう


自分で解決できないと思ったら、人に相談することも検討しましょう。

相談先は以下の順番で検討してください。

1.友人・家族
2.信頼できる上司・先輩
3.人事部・公的機関

それぞれ解説していきます。

友人・家族
まずは、利害関係のない社外の友人や家族に相談しましょう。友人や家族に相談して、彼らにどう思われるか不安な方もいるかもしれませんが、逆の立場ならどう思うか考えてみてください。あなたが友人に相談を持ちかけられたら、真摯にその相談に乗ってあげるはずです。あなたが困っていたら相談してほしいと思っているように、あなたの友達や家族も、あなたが困っていることがあったら相談してくれることを望んでいるのです。遠慮せず、 安心して本音を打ち明けてみましょう。

次に検討すべき相談相手(信頼できる上司・先輩)

社内での具体的な解決策が必要な場合は、口が堅く、中立的な立場で話を聞いてくれて信頼できる上司や先輩に相談しましょう。 ただし、相談相手を間違えると噂が広まるリスクもあるため、人選は慎重に行う必要があります。その際、次の条件を満たしている人に相談してください。

・感情的にならず、冷静に対応しているか:以前、トラブル対応時に感情的にならず「まず状況を整理しましょう」と落ち着いて話を進めていた。周囲が動揺している中でも、冷静な判断をしていた。
・噂話に加担していないか:休憩室で他の社員の私生活について話題が出た際、「それは本人の話を聞いてから判断すべきですね」と噂話に加わらず、話題を変えた。
・過去の言動が適切かどうか:以前、別の社員が個人的な悩みを打ち明けた際も、内容を他言せず、必要な範囲でのみ対応していた。信頼を裏切らない姿勢が一貫して見られる。
・他人の話に耳を傾け、否定せずに受け止めるタイプか:以前、同僚が「仕事がつらい」と打ち明けた際「そんなことで悩むな」と否定せず「そうだったんですね。大変でしたね」と静かに受け止めていた。
・自分の意見を押しつけず、共感的な対応ができるか:後輩が「今のやり方に不安がある」と相談したとき「それは違う」と言わず「不安に感じるのも自然なことだよ。どうすれば安心できるか一緒に考えよう」と寄り添ってくれた。
利害関係があるか:相談相手が、その内容に関係する評価や決定権を持っている場合、自分の立場や利益を守るために、意見が意図的に偏る可能性があります。

最終手段としての相談窓口(人事部・公的機関)

職場にいること自体が困難になった場合は、会社の人事部やコンプライアンス窓口といった公式な窓口に相談してください。これらの部署は労働環境を健全に保つ責任があり、事実関係の調査や配置転換などを検討してくれる可能性があります。ただし、これらの部署は、会社組織の一部であるため、必ずしも個人の味方ではなく、中立的な解決を目指すことに重点を置いているので、うまく問題が解決しない場合も考えられます。

それでも解決しない場合に対応するために

・総合労働相談コーナー
・こころの耳
という2つの社外の公的機関に相談する方法があります。
人間関係で悩んでいるのは、あなただけではありません。労働者が働きにくい世の中では、労働者もモチベーションを失い、仕事を辞めていくことで、税収が下がるなど悪影響が生じ、国も頭を抱えてしまいます。そのために、公的に相談に乗る仕組みが存在するのです。あなたが公的機関に相談して、ないがしろにされることはありません。公的機関は、あなたの立場を考えて親身になって相談に乗ってくれます。どうしても困ったら、ぜひ一度、公的機関に相談してみてください。

総合労働相談コーナー

全国の労働局などに設置されており、予約不要・無料でいじめや嫌がらせを含むあらゆる労働問題の相談に乗ってくれます。専門の相談員が、法的な観点や解決策を、面談もしくは電話での中立的な立場でアドバイスしてくれます。

総合労働相談コーナー(厚生労働省):総合労働相談コーナーのご案内|厚生労働省では、具体的トラブル事案が主に以下の3点あります。

・解雇や雇い止めといった、労働環境に関するトラブル
・いじめやパワハラといった、職場環境に関するトラブル
・配置転換や出向、募集や採用に関するトラブル

各都道府県労働局、全国の労働基準監督署内などの379カ所に設置してあり、都道府県毎に検索可能なので、このサイトでお近くの総合労働相談コーナーの住所、電話番号、開庁時間などの情報を素早く検索できます。ただ、訪問が面倒な方は、電話でも相談に乗ってくれるので、まずは電話相談、それから訪問という順番がおすすめです。まずはお近くの総合労働相談コーナーに電話で確認してみましょう。

こころの耳

心身に不調が現れた場合は、放置してはいけません。具体例として以下の例があります。

・よく眠れない
・食欲がない
・原因不明の頭痛が続く
・休日も気が休まらない

これらの変調が現れた場合、対処が必要です。ぜひ、こころの耳へ相談してください。

働く人の「こころの耳相談」|こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト

総合労働相談コーナーと違い、直接訪問することはありません。全国の働く方やその家族が、電話、SNS、メールで、仕事や人間関係によって生じた心身の問題について相談できます。ただし、電話やSNS相談は受付時間は決まっています。ただ、メールならば、24時間対応しているので、時間を気にしたくない方には最適です(祝日・年末年始を除く)。

さいごに

人間である以上、自分に合わない人がいるのは仕方のないことです。まずは、嫌われていると感じる原因が自分にあるのか、それとも相手の問題なのかを冷静に見極めましょう。その上で、相手との関わり方を見直したり、仕事で成果を出して評価を変えたり、あるいは職場以外に自分の居場所を確保するなど、具体的な行動を起こすことが大切です。一人で抱え込まず、信頼できる人や公的機関に助けを求めることも重要な選択肢です。相談しても状況が改善しない場合は、異動、休職、転職も視野に入れ、自分にとって最も良い道を選んでください。
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