「係数計算、忘れてました」で2日間の手戻り。AIで防げるようになった話

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月曜の朝、発注者からの電話。

「先週の見積もりなんですけど、高所作業の係数が入ってないですよね?」

背筋が凍った。

プラントメンテの見積もりで、高所作業(地上5m以上)の係数1.2倍を計上し忘れた。工数200時間の案件だから、差額は約40時間分 = 12万円。

もちろん、再見積もり。発注者への謝罪。社内での報告書。金曜に提出した見積もりを、月曜にゼロから作り直し。結局、2日間の手戻りを経験しました。

■見積もりの「手戻り」は信頼を失う

現場監督を12年やってきて思うことは、見積もりの手戻りを一度も経験していない人に会ったことがないということです。

「高所作業の係数を忘れた」「夜間作業の割増を計上し忘れた」「狭隘作業の係数が抜けてた」

誰もが経験しています。でも、ほとんどの人は「次は気をつけよう」で終わっています。

実は、この「気をつける」だけでは手戻りは防げません。なぜなら、手戻りの原因は「注意力」の問題ではなく、「仕組み」の問題だからです。

■手戻りが起こる3大原因

【原因①:係数が多すぎて覚えられない】

プラントメンテの見積もりには、8種類以上の係数があります。

例)
・高所作業(地上5m以上):1.2倍
・狭隘作業(幅1m未満):1.35倍
・夜間作業(18時以降):1.3倍
・ガス検知エリア:1.25倍
・防塵マスク着用:1.15倍
・酸欠危険エリア:1.4倍
・放射線管理区域:1.5倍
・足場組立必要:別途計上

この数種類を毎回すべて確認している人は少ないのが実情です。

【原因②:チェックリストがない】

見積もりを作った後、「係数を全部確認したか?」をチェックする仕組みがありません。ほとんどの現場では「自分で見直す」だけです。

でも、自分が作った見積もりを自分でチェックしても、見落とす係数は見落とします。

【原因③:過去の見積もりから係数を拾い忘れる】

「前回の現場と似ているから、前回の見積もりをコピーして修正しよう」

これはよくやる方法ですが、実は手戻りの温床です。修正すべき箇所を修正せずに、そのまま提出してしまうケースが多いです。

■AIで「係数チェックリスト」を自動化したら、手戻りが消えた

2日間の手戻りを経験した後、私は「気をつける」をやめました。代わりに「仕組みで防ぐ」方法を考えました。

【仕組み①:8条件をチェックボックス化】

従来は係数を暗記して手入力していました。AI導入後は、8条件をチェックボックスで選択→自動計算に変更。

チェックを入れた瞬間、係数が自動計算される仕組みで、係数の計上漏れが80%削減されました。

【仕組み②:AIが「この条件、係数は?」と確認】

見積もりを作成すると、AIが「この現場、以下の条件に該当しますか?」と確認してくれます。

・高所作業に該当しますか?(地上5m以上)
・狭隘作業に該当しますか?(幅1m未満)
・夜間作業に該当しますか?(18時以降)

このチェックリストを見るだけで、自分では見落としていた条件に気づけます。

【仕組み③:過去の見積もりから係数を自動反映】

従来は保存されたExcelファイルから手入力していました。AI導入後は見積もり内容がデータベース化され、係数も自動反映。

前回の見積もりを探す時間が30分→3分に短縮され、修正漏れもなくなりました。

■結果:手戻りが「ゼロ」になった

AI導入後、6ヶ月間で係数計上漏れによる手戻りはゼロです。

以前は月1-2件の手戻りがあったから、年間で12-24件の手戻りを防いだ計算になります。1件あたり平均2日間の手戻りとすると、年間で24-48日分の時間を削減したことになります。

さらに、副次効果として:

✓発注者からの指摘が50%減少
✓見積もり作成時間が40%短縮
✓若手にも見積もりを任せられるようになった

■最後に

見積もりの手戻りは、注意力の問題ではなく仕組みの問題です。

「気をつける」では何も変わりません。仕組みを変えることで、初めて手戻りは消えます。

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見積もり時間を1/3にしたい方へ

・プラントメンテの見積もりに毎回1〜2時間かかっている
・若手に見積もりを任せられない
・現場で完結させたい

1つでも当てはまるなら、まず話だけでも聞いてください。お気軽にご相談ください。
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