自動ドアの前を歩いていたら、
前の人と開くタイミングがまったく合わない日がある。
その日はまさにその日だった。
前の人がドアに近づくと、なぜか開くのがワンテンポ遅れる。
前の人が通り過ぎる瞬間に開いて、
結果的に私の目の前で全力で開く。
私のために開いたみたいで、妙に気まずい。
そしてそのあとすぐ閉まり始めて、
私が慌てて駆け込むと、
ちょうど私の鼻先でスレスレに止まる。
ドアよ…
君は一体どんな判断基準で開閉しているんだ?
まるで私の動作テストをしているかのように、
ドアの開閉がシビアだった。
通り過ぎたあと、ふと思った。
“もしかして、今日はツッコミ待ちの日?”
でも私は真面目に生活しているだけなので、
ツッコまなかった。
ただ、心の中で静かに
「開くの遅いよ」
と言っておいた。
たぶん伝わっていない。