卸売の一番難しいところは「中間者であること」

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コラム
卸売の現場は、単に物を“間に流すだけ”ではありません。

卸売が難しいのは
扱う物ではなく、意味が変わることです。

卸売は常に中間にいます。

自社の前には仕入先がいて
自社の後ろには販売先がいます。

そしてそれぞれが
まったく違う立場で物とお金を扱います。

その結果、同じ項目でも
立場によって意味が変わります。

例えばこうです。

仕入先にとっての「売上」は
自社にとっての「仕入」であり
販売先にとっては「仕入」になります。

単価も同じです。

仕入先にとっての「売価」は
自社にとっての「仕入単価」であり
販売先にとっては「売価」になります。

つまり
同じ物理的な商品を扱っているのに
言葉と意味が相反するのです。

この構造は突合にも影響します。

代表的な突合は三つあります。

1 入荷と発注の突合
2 仕入と支払の突合
3 販売と入金の突合

それぞれ突合対象が違いますが
項目名の意味も違います。

さらに中間に入る卸売は
前後の立場を“翻訳”しないと成立しません。

その結果現場ではこうなります。

・項目名の意味を理解するのに時間がかかる
・自社の基準に直す前処理が必要
・異なる用語を同じ意味として扱う必要がある
・慣れない担当者は混乱する
・突合のキーが揃わない

どれも技術ではなく
“意味の整理”の話です。

改善担当が押さえるべきポイントは明確です。

・立場によって項目の意味が変わる
・意味が変わるとキーが変わる
・キーが変わると突合が止まる

改善は作業を減らすことではなく
意味を揃えることから始まります。

以下の状況は整理の対象になります。

・突合が合わない理由が分からない
・項目の意味を毎回解釈している
・新人が業務を理解するのに時間がかかる
・自動化の前に前処理が増えている
・支払と仕入で数字が合わない

卸売は中間にいるから難しいのではなく
意味が変わるから難しいのです。


扱っているデータや状況が対象かどうか判断しますので、
一度ご相談ください。
購入前提ではありません。

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