卸売の現場は、例外を処理する前提で進んでいる

卸売の現場は、例外を処理する前提で進んでいる

記事
コラム
卸売の現場でExcel前処理やデータ調整をしていると
例外を処理する手順が当たり前になっていることがあります。

入荷、出荷、発注、受注、請求、支払が
複数の取引先と並行して動くため
例外が日常的に発生します。

その結果、現場では
「例外をどう吸うか」という運用が強くなり
「例外を減らす設計」は後回しになります。

卸売特有の例外がいくつかあります。

・納期と締めが取引先ごとに違う
・型番や品番の表記が揺れる
・JANと自社コードが一致しない
・数量の単位が取引先で違う
・単価が出荷と請求で変わる
・支払と原価の系統が違う

現場はこれらを当たり前に処理しています。

しかし視点を変えると
例外処理ではなく
揺れを吸収している運用です。

卸売の改善が止まる理由の多くは
技術ではなく前段の整理にあります。

特に次の三つは影響が大きいです。

1 商品コードの揺れ
2 数量と単位の揺れ
3 締め日と納期の扱い

この三つが揃っていない状態では
自動化も突合も安定しません。

現場ではよく次のような流れが発生します。

1 発注データを出す
2 入荷データと突合する
3 仕入と支払で二度突合する
4 単価差を確認する
5 例外を手で処理する

どこかで必ずExcelが必要になります。

そしてExcelは揺れを吸収するために使われます。

改善担当が見るべきは
揺れを吸っているExcelではなく
揺れを生んでいる前段です。

揺れの発生源は次の通りです。

・マスターの不足
・キーの不一致
・単位の不統一
・締め日の扱い
・商品コード体系
・数量の補正

どれも業務そのものの話です。

卸売の現場で改善を進めるとき
システム導入やRPAだけでは
対象外になることがあります。

理由は単純で
例外と揺れは
技術が扱う範囲の外にあるからです。

ここを業務側で定義し直すと
改善の対象に戻ってきます。

卸売における前段整理は
次のような領域です。

・商品コード体系の整備
・数量と単位の扱い
・突合キーの定義
・締め日の扱い
・前処理の固定化
・揺れの分類

これらが整うと
例外処理は自然に減ります。

以下の状況は整理の対象になります。

・突合に時間がかかる
・例外が多くて自動化できない
・商品コードが一致しない
・単位換算が毎回発生する
・締め前に手作業が詰まる
・支払と原価がずれる

卸売の現場は
例外を処理する前提で動けるからこそ
構造を整える効果が大きい領域です。

扱っているデータや状況が対象かどうか判断しますので、
一度ご相談ください。
購入前提ではありません。



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