3時間ルールという戦略 社労士試験勉強法のコツ⑫

3時間ルールという戦略 社労士試験勉強法のコツ⑫

記事
法律・税務・士業全般
3時間ルールという戦略
社労士試験
「一つの科目に3時間」
を基本単位にする。
3時間やったら、途中でも切る。
次の科目へ進む。
選択式対策でもいい。
テキスト読みでもいい。
過去問でもいい。
横断整理でもいい。

大事なのは、
 一つの科目に長く居座らないこと。
※ここでいう3時間は、ぶっ通しの意味ではありません。適切に休憩を入れながらの「1コマ」です。

なぜ3時間なのか
集中力が切れる前に終わるためではない。
むしろ逆。「まだやりたい」状態で止めるため。
人は何かを始めると完璧にやろうとする。
・ここもやっておこう
・もう少しだけ
・キリがいいところまで
その結果、一科目に偏る。
数ヶ月後に気づく。
「他の科目、全然回っていない」
そして後悔する。

3時間で終了することで、
✔ 満遍なく回る
✔ 一周の期間が一定に保てる
✔ 偏りが防げる
✔ 切替が自動化される
やり残しがある状態で止めると、翌日また机に向かいたくなる。
「続きやりたい」
この未完了感が、勉強時間を自然に増やす。
しかし実際には、
3時間でここまではやりたいと集中力が増していき、やり残しはそれほど起きない。
例えば、模試の復習深掘りが問7までしか終わっていないなどが起きる。
次にその教科に戻れるのは、30時間机で頑張った後になる。(一周33時間という設計なら)
「早くやりたい」
未完了のまま離れたタスクは、頭の中に残り続ける。
次にその教科に回ってきたとき、迷いなく問8から始められる。

その一コマを使いたかった本来の目的に辿り着くため、自然に集中していく。
しかも、スタートが遅れている。制限時間もある。
だから集中はさらに増していく。

この現象は、コマが切り替わるごとに、別の教科でも起きる。
気づけばスマホのことは忘れている。
延長するよりも切り替えによるメリットのほうが大きい。
3時間と決めると、ダラダラできない。
本来3時間半かかっていた内容も、
3時間で収めようとする。
無駄が削られる。
集中力が上がる。
思考速度が上がる。
この差は一日では小さい。
しかし積み重なると、大きな差になる。

満遍なく回すのは「科目」だけではない
・選択式対策
・テキスト読み
・過去問
・横断整理
・白書統計
・弱点補強
あらゆるタスクを満遍なく回す。
どれか一つを極めることが近道ではない。
全体を回し続けることが合格への近道。

社労士試験は11科目ある
労基。
安衛。
労災。
雇用。
徴収。
労一。
健保。
国年。
厚年。
社一。
白書統計。
白書統計を含めれば、実質11科目。
1科目3時間。
1周33時間。
雇用が苦手なら2コマにしてもいい。
年金を厚くしてもいい。
調整はできる。
ただし、コマを増やせば、1周は重くなる。
では、削れる科目はあるのか。
徴収は高得点源。
安衛を削れば、選択式が怖い。
白書統計を削れば、足元をすくわれる。
労一・社一も、軽く見すぎると危ない。
結局、削れない。
だから、回すしかない。

これは「机に向かえる時間」の話。
隙間時間は別管理。

可視化する
月に何時間、机に向かえるか。
33時間で1周。
月に何周できるか。
試験まで何ヶ月あるか。
すると見えてくる。
1教科、あと何回3時間を取れるのか。
思っているより少ない。
時間はあるようで、ない。
数字で見た瞬間、幻想が消える。
配点で時間を変える戦略もある。
どうしても時間が足りないなら、選ぶしかない場面もある。
ただし、リスクは上がる。
「落ちない設計」にするなら、同じ時間配分の方が安全。
苦手科目を放置しない。
一科目が崩れて、全体が崩れるのを防ぐ。

6時間、9時間、12時間へ
3時間を単位に積む。
3時間×2=6時間
3時間×3=9時間
3時間×4=12時間
単位は常に3時間。
密度を維持したまま積み上げる。
忙しい日の効果
3時間を1コマと決めていると、
忙しくて机に向かえる時間が短い日でも、「せめて1コマに近づけたい」
という意識が働く。
1時間で終わらせない。もう30分。さらにもう30分。
気づけば1時間が1時間半になる。
3時間は無理でも、
1.5時間なら捻出できる日がある。
これ、地味によく起きる。
ゼロで終わらない。
単位があるから、区切りを作りたくなる。
この小さな積み上げが、後で効いてくる。
削り出した1時間半の積み上げに価値がある。
これも3時間ルールの副作用。

人は偏る
人は偏る生き物。
何かを始めると、それを完璧にしたくなる。
他を後回しにする。
数ヶ月後に後悔する。
3時間ルールは、その性質への対抗策。
これは精神論ではない
感覚の話ではない。
回数の話。
モチベーションや集中力は、気合で生み出すものではない。
仕組みで作るもの。
3時間という単位を決め、回数を可視化し、強制的に切り替える。
その構造があるから、集中は自然に立ち上がる。
試験までに、その教科をあと何回3時間できるか。回数が有限だと分かれば、一回の質は変わる。
時間は溶けなくなる。

結論
満遍なく回す。
強制的に切り替える。
密度を上げる。
回数を可視化する。
完璧を目指さない。
全教科を回して、初めて一つのサイクル。
時間はあるようで、ない。「今日は何時間やったか」ではなく
「あと何回できるか」。
感覚ではなく、設計で管理する。

社労士試験は、能力よりも、試験制度に合わせて学習をどう設計するかが大切だと考えています。
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