『また食べたい』のに、なぜリピートしない?

『また食べたい』のに、なぜリピートしない?

記事
ビジネス・マーケティング
架空のフレンチトースト専門店を題材に、再来店施策を考えています。

SNSで話題になり、休日には行列ができるお店。

口コミを見ても、
「見た目だけじゃなく、ちゃんと美味しかった」
「また食べたい」
と、評判は悪くありません。

映えるから一度行って終わり、というわけでもなさそう。

それでも、2回目の来店には、なかなか繋がっていない。

口コミもいいのに、なぜ再来店されない?

以前、「バズった店に、もう一度来てもらうには?」という記事で、初回来店とは別の「次に行く理由」が必要なのでは、と考えました。


では、その「次に行く理由」はどうやって見つければいいのか。

今回、改めて口コミを読んでみると、
「美味しかった」という評価だけではなく、
お客さん自身が見つけた、この店の別の価値が見えてきました。


一度目と二度目では、来店する理由が違う

「一度食べてみたい」をつくった魅力は、最初の来店ですでに体験されている。

今回考えているお店の看板商品は、焼きたてのブリュレフレンチトースト。

厚切りのパンにカスタードを合わせ、最後に砂糖をのせてバーナーで炙ります。

目の前で表面がキャラメリゼされていく様子や、パリッとした表面にナイフを入れたときの断面。

動画との相性もよく、バーナーで炙る様子を撮影した投稿がSNSで広がり、OPENから半年たっても、休日には行列ができます。

「何これ、おいしそう」
「目の前で炙るところを見てみたい」

SNSによって、強い最初の来店する理由が生まれています。

しかも、実際に食べた人からも
「美味しかった」「また食べたい」という声がある。

集客できていて、商品にも満足してもらえている。

それでも再来店につながっていないなら、
「もっと商品の魅力を伝える」
だけでは解決しないのかもしれません。

なぜなら、最初の来店を生んだ
「SNSで見た、あのブリュレフレンチトーストを食べてみたい」

という魅力は、すでに一度体験しているからです。

もちろん、「美味しかったから、もう一度食べたい」という人もいます。

でも、それだけで次の来店につながらない人に、
同じ商品の魅力をもう一度伝えても、新しい来店理由にはなりにくい。

だから2回目には、
「次はこれを目的に行きたい」と思える、別の理由を増やしたい。

では、その理由をどこから見つけるか。
ヒントになったのが、実際に来店した人の口コミでした。

口コミを「評価」ではなく「価値」として読んでみる

「この人は何に価値を感じた?」という視点で見ると、違うものが見えてきました。

たとえば、こんな口コミ
「平日休み最高!並ばず入れた!」

「平日は空いている」という事実だけで終わらせず、
お客さんの立場から考えてみると、

「話題のお店なのに、平日なら並ばずゆっくり楽しめる」

という価値が見えてきます。

「店員さんの感じがよかった」
「居心地がよかった」
という声からは、

「映えるフレンチトーストを食べるだけではなく、ゆっくり過ごせる」

という魅力も見えてきます。


さらに、お店へのヒアリングでは、

「夕方は比較的空いている」
「川沿いで夕方の景色がきれい」
「スタッフ1番人気は、塩キャラメル&ナッツ」
「季節限定メニューを楽しみにしているお客さんもいる」

という話も出てきました。

最初にSNSで見たときには分からなかった魅力が、口コミやお店の方との会話で発見できました。

見つけた価値を、再来店のきっかけとして伝える

「次はこんなときに行きたい」と思える場面として伝える。

価値を見つけたら、そのまま「当店にはこんな魅力があります」と発信するのではなく、
次の来店を想像できる形に変えてみます。

たとえば、行列を避けてゆっくり過ごしたい人には、

「平日は比較的ゆっくり。
焼きたてのフレンチトーストとコーヒーで、のんびり過ごせます」

夕方に少し甘いものを食べたくなった人には、

「夕方は川沿いの景色もおすすめ。
日が沈むころは、昼とは少し違った雰囲気です」


看板のブリュレフレンチトーストを一度食べた人には、

「次に食べるなら、スタッフ人気の塩キャラメル&ナッツ。
甘さとナッツの塩味が絶妙です」

季節が変わったタイミングには、

「秋限定、焼きりんごとシナモンが始まりました」


こうして伝えることで、

「平日にゆっくりしたい」
「夕方の景色を見たい」
「次は違う味を食べたい」
「限定メニューが気になる」

と、一度目とは違う来店のきっかけをつくれます。

口コミから見つけた価値を、具体的な来店シーンに変えてInstagramやLINEで伝えていく。



口コミは「評判がいいか」を確認するだけでなく、
お店側では気づきにくい、お客さん目線の価値を探す場所にもなります。

再来店が少ないとき、もう一度バズらせる方法を考える前に、
すでに来てくれた人の言葉を読み直してみる。

そこに、次に来てもらうために伝えるべき魅力があるかもしれません。
ご一緒に「また行く理由」を見つけさせてください。


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