第四章 第六話 置き去りにしてきた、私の内なる声

第四章 第六話 置き去りにしてきた、私の内なる声

記事
コラム


「どっちでもいいよ」
「〇〇ちゃんの好きな方を選びなよ」

自分の気持ちを脇に置いて、
そう言うことが、
いつの間にか普通になっていました。

そして、
この言葉を言いながらも、
心にはいつも緊張が走るのです。

本当は、こっちがいい。
でも、決められない。

相手が、嫌だったら
「合わない」って思われるかも。

困らないかな。
嫌な気持ちにならないかな。

そう考えているうちに、
自分が何を選びたかったのかさえ、
わからなくなる。

そんなことを繰り返してきました。

いつも、
相手がどうしたいのか。
そこを察知することに
全力を使っていた気がします。


最近、わかってきました。
私は、とことん
人の反応が怖いのだと。

私が気遣いの人だからではなくて。


そんな私は少しずつ、
口にしないまでも、
本当の思いに耳を傾けるように
し始めました。

「私は、こっちがいい」
「そうだよね、うん、わかったよ。」
「で、今はなんて言う?」


それでも、まだまだ
置き去りにしてきた分、
自分のことが
よくわからずにいます。

食べたいもの。
行きたい場所。
やってみたいこと。

今日は、ひとりでいたい。
今は、これをしたくない。

そのような、
自分の望むものがわからないのです。

お腹は空いた。
でも、食べたいものがあるわけじゃない。

たまには外に出かけたい。
でも、行きたいところがあるわけじゃない。

なにか、やりたい。
でも、なにがやりたいのか、熱量はない。



今は、
「食べたいものがあるわけじゃない。」
といった、
その感覚を大切にしようとしています。

私の心の声を
ひとつずつ拾っていく。

責めずに、
ただ、言い分を拾う。


自分を責めそうになることもあります。

それでも、
迷いながらでも、
「私は、こう思ったんだよね」

と、自分の気持ちを
置き去りにしない。

そこを大切にしています。


そうすると、
自分の人生に、
自分が少しずつ
戻ってきているような。

そんな感覚もするのです。


「私が選んでも、いいんだ」
を練習中です。


「小さな選択のひとつひとつが、私を私のところへ連れていく。」


あなたは今、
誰かではなく「自分」で選びたいことを
思い浮かべるとしたら、
それは、なんですか?



🌹最後まで読んでくださり、ありがとうございます🌹

この連載では、
母との関係から始まった心の旅を、
少しずつ綴っています。

もしかしたら、
あなたの心にも重なる景色があるかもしれません。

これからも、一緒にゆっくり歩いていけたら嬉しいです。

そして、もし誰かと一緒に心を整理したくなった日には、
その続きを、安心して話しに来てくださいね。


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