フォントの検証 ロゴ制作事例 はっぴーはーと様 愛猫のイラストロゴ 第3話

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デザイン・イラスト
こんにちは。
お客様の内なる魅力やストーリーを引き出し、形にする
ロゴデザイナーのみわわです。

こちらのブログでは、
ブログ「セルフラブでハッピーライフ♡」を運営されている
はっぴーはーとさんのロゴの制作過程をご紹介しています。

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こちらは最終的に納品させていただいたデザインです

1次提案で決定した方向性から
ロゴの品質を上げるため
細部まで検証し
シンボルマークのデザインを検証してまいりました。

続いては、お客様の「らしさ」を抑えた
フォントを検証してまいりたいと思います。


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初回提案時のフォント/Hepta Slab

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こちらは初回提案のデザインです

1次提案時のフォント“Hepta Slab”
スラブセリフ体と呼ばれる文字の
復刻版だそうです。


“Hepta Slab”の“Slab”の意味は
「厚い板」や「平らな石の版」


その名の通り、太く、平らで、角張っている点が
フォントの最大の特徴です。


レトロな雰囲気がありつつも、
幾何学的な文字の形状により
モダンな側面も持ち合わせています。


シンプルで安定感があるため
1次提案ではこちらのフォントを選択しましたが
ブラッシュアップした猫のイラストには
少しゴツゴツしすぎているように感じ、
再度検証することにしました。


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こちらは初回提案での検証フォントです
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1次提案から2次提案でのシンボルマークの変化です


幾何学的サンセリフ体/Gotham(ゴッサム)

2次提案のイラストの猫の目の形を
アーモンド型の両端を滑らかな形状にしたことから
文字も可愛らしい、
丸みのある文字が良いなと感じ
リサーチする中で出会った“Gotham”

力強い印象を持ちながらも
全体的に丸みを帯びていることから
どこか親しみやすさと可愛らしさも感じられます。

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2次提案のシンボルマークとGothamとあわせてみました

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こちらは同じGothamで太さを変えた場合の見え方の違いです


シンボルマークと合わせた際に、
少し角がカクカクしているように感じ
Gothamが持つ「力強さ、親しみやすさ、安定感」のバランスを保ちつつ、
Gothamよりも丸みを帯びた形状を持つフォントはないだろうか?と
リサーチを重ね、以下のフォントを見つけます。

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Brandon Grotesque (ブランドン・グロテスク)

幾何学的なサンセリフ体ですが、文字の角にわずかな丸みがあり、
優しくかわいらしい印象です

Montserrat (モンセラート)

Gothamと同様に横幅が広く、どっしりとした安定感がありますが、
角がやや丸く、親しみやすい雰囲気です

Proxima Nova (プロキシマ・ノヴァ)

Gothamに近い幾何学的な構造でありつつモダンな印象
丸みによる親しみやすさ、読みやすさも兼ね備えています

フォントの選定・判断


上記3点の中から、安定感と親しみやすさを感じる
“Montserrat (モンセラート)”を選択しました。


やはりその可愛らしい印象と
フォントの造形が、
なんだか動物っぽい感じがしたことが
感覚的な理由です。


また、はっぴーはーとさんは、
ブログの読者に
温かく、ほっこりとした気持ちであったり
自己肯定感を育む「セルフラブ」のメッセージを
伝えたいという想いがあります。


そういった、はっぴーはーとさんの心の温かさ・人への優しさ、
過去の自己否定を乗り越えた経験から語られる、強固なメッセージ
それらを総括して
横幅の広い、地に足のついた安定感と
角がやや丸い親しみやすさを持つMontserratが
最適ではないかと判断しました。

文字間は“話し方”


デザインの考え方が学べるこちらの2冊には
どちらも擬人化についての記述があります。

📕「なるほどデザイン」筒井美希著(エムディエヌコーポレーション)

📗「わかる!使える!デザイン」 小杉幸一著(宣伝会議)

書体は「声色」、文字間は「話し方」

文字間や行間は、「話し方」に近いと思います。
ゆっくり話しかけているのか、
テンポが急で早口なのか、
リズミカルなのか、
淡々と話しているのか、
情緒があるのか。
出典:「わかる!使える!デザイン」 小杉幸一著(宣伝会議)2023,51-53p


はっぴーはーとさんの丁寧なお人柄
一言一言、丁寧に、お話される様子

そして、はっぴーはーとさんが最も幸せを感じるという
“自宅でコーヒーを飲んでいる時、猫が膝に乗ってくる瞬間”

これらの要素を「文字間」に例えるなら
やはり広めにとることが、
はっぴーはーとさんの「らしさ」であり
「ありのまま」であると判断しました。

そうしてこちらのフォントと文字間でご提案となりました。

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最終調整に向けて/フィードバック


2次提案でのビデオチャットで、
はっぴーはーとさんと論議を交わし
以下の要素を統合した
最終的なロゴデザインを作成することとなりました。

目の形  1次提案の左右非対称の形

ひげの形  1次提案の左右非対称の形(あっちこち向いている)

チャームポイント  1次提案の観察に基づく形

フォント  2次提案の丸みと安定感がある「Montserrat」を採用
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目の形

検証で試された左右対称のアーモンド型よりも、
はっぴーはーとさんは
1次提案での“左右非対称の目の形”に強く惹かれるとおっしゃられました。

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こちらは1次提案デザインです

この左右非対称な目から、
はっぴーはーとさんは
ご自身の「好奇心」を大切にするあり方や
「気持ちの動き」が表れていると感じとれたとのこと。


お話を伺いながら
はっぴーはーとさんの感受性の豊かさに
私自身が学びをいただいた気持ちになりました。

左右対称な形はもちろん、記号として安定感がありますが
ロゴに「はっぴーはーとさんらしさ」を込めるという意味で
非対称性は良い選択であると判断しました。

ひげの形、チャームポイントの形

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1次提案のひげを、はっぴーはーとさんは
“左右であっちこち向いている”と表現され、
そこから
“なんか面白くていろんなものに、興味があるっていう感じ”
と評価いただきました。


これは、常に新しいカフェやお店を探すなど、
新しい経験を求めるはっぴーはーとさんの
探求心やワクワク感そのものなのだと感じます。


私自身も当初、1次提案では、
この左右非対称なひげを
「ワクワク・ドキドキ感の延長」としての遊び心として加えておりました。


また、愛猫レンさんのチャームポイントである
「ほくろのような点」の形については、1次提案で提示された、
写真から観察して描かれた当初の形を最終的に選択されました。


さて、ここからは
はっぴーはーとさんのフィードバックを踏まえて
最終的なデザインへと仕上げてまいりたいと思います!
次回の記事では最終デザイン納品までの過程をご紹介します。


最後までお読みいただきありがとうございました🙏✨
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