物理的な距離と心理的な距離と腰痛と

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コラム
いきなりですが、ちょっと変わったタイトルですよね。

でも、介護の現場で働く方なら「なるほど」と思っていただけるかもしれません。今回は、腰痛と心理的な距離の関係について、私なりの視点でお話ししてみたいと思います。

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腰痛は介護職の“職業病”?

介護の仕事では、腰痛に悩まされている方が非常に多いです。

最近では「抱えない介護」が浸透してきており、介護リフトやスライドボードなどの機器を活用する場面も増えました。それでも、生活全般を支える仕事である以上、利用者さんを抱える場面はどうしても避けられません。

最近では男性の職員さんも増えてきたこともあり、力仕事の場面では頼れる存在になっていることも多いでしょう。一方で、小柄な女性職員が、男性利用者さんを軽々と介助している姿もよく見かけます。

心理的な距離と物理的な距離の関係

さて、タイトルにもある「心理的な距離」と「物理的な距離」ですが、これらは比例すると言われています。

好きな人には自然と近づきたくなるし、苦手な人とは距離を取りたくなる。逆の状況だと、なんだか落ち着かないですよね。

介護技術のひとつに「ボディメカニクスの活用」があります。これは、身体の構造と力学を活かして、効率的かつ安全に介助を行う技術です。

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ボディメカニクスの8原則

以下の8つが基本とされています:

- 対象を小さくまとめる  
- 支持基底面を広くする  
- 大きな筋群を使う  
- 対象を近くに引き寄せる  
- てこの原理を使う  
- 重心を低くする  
- 横移動をスムーズにする  
- 押さずに引く  

介護機器の多くも、この原則を応用して設計されています。

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心の距離が身体の動きに影響する?

ここで少し視点を変えてみましょう。

心理的な距離が近い(信頼関係がある、ポジティブな感情を持っている)場合、自然と物理的な距離も近くなります。すると、ボディメカニクスの原則が無意識のうちに実践されていることが多いのです。

- 対象を小さくまとめる  
- 対象を近くに引き寄せる  
- 大きな筋群を使う  
- 重心を低くする  

逆に、心理的な距離が遠い(苦手意識がある、ネガティブな感情を持っている)場合、物理的な距離も自然と遠くなり、原則がうまく活かされないことがあります。

- 対象が遠くて力が入りにくい  
- 重心が高く不安定  
- 小さな筋群に頼ってしまう  

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腰痛と信頼関係の意外な関係

もちろん、これがすべてではありません。

ですが、私の経験上、利用者さんとの関係性が良好な職員ほど「腰が痛い」と言うことが少ない印象があります。逆に、「腰が痛いけど薬で乗り切ってる」と話す方は、どこか利用者さんとの距離感があるように感じることもあります。

特に、背が高くて体格の良い男性職員は要注意。力がある分、無理な体勢でも介助できてしまうため、重心が高くなりがちで、腰への負担が増えることがあります。

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自分の感情に気づくこともケアの一部

もし腰痛に悩まされている方がいたら、自分の感情に目を向けてみるのもひとつの方法です。

「この方の介助のとき、なんだか負担が大きいな」と感じるなら、無理せず他の職員に代わってもらったり、介護機器を活用することで負担を軽減できるかもしれません。

「この人苦手だな」なんて時もそうですよね。自分に負担がかかっているということは、相手にも同じだけの負担がかかっているのですから、その感情を抑え込むのではなく、別の方法で対応していくことも大切な視点です。

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最後に

少し偏った考え方だったかもしれませんが、自分も相手も大切にしながら、介助の際の負担をできるだけ小さくしていくことができたらという思いで書いてみました。

ボディメカニクスの原則を知っておくだけでも、介護現場だけでなく日常生活でも大きく役立ちます。そして、心理的な距離が身体の動きに影響するという視点も、ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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