特養に入れない理由とは?現場で多かった6つのケースを元生活相談員が解説

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こんにちは。
介護福祉士として18年、特別養護老人ホームや老人保健施設で勤務し、生活相談員として入所相談や家族相談にも携わってきました。
施設探しをしているご家族から、
「特養に申し込めば、すぐに入れますか?」
という質問を本当によく受けます。
しかし現実は、それほど簡単ではありません。
実際に私が相談員として働いていた頃も、
「申し込んでから何年も経つのに連絡が来ない」
「要介護認定は受けたのに、入所が難しいと言われた」
「病院から退院を迫られているのに、どこもすぐには入れない」
と困っているご家族をたくさん見てきました。
特養は費用を比較的抑えやすく、長く暮らせる生活の場として心強い施設です。
しかし、
※誰でも申し込めばすぐに入れる施設ではありません。
今回は、特養に入れない理由として、現場で多かった6つのケースを整理します。

〇 そもそも特養は申し込み順ではありません
まず知っておいてほしいのは、特養は単純な「早い者勝ち」ではないということです。
多くの施設では、
* 本人の介護度
* 認知症の状態
* 医療的な必要性
* 家族の介護力
* 在宅生活の困難さ
* 緊急性
などを総合的に見て、入所の優先順位を判断します。
つまり、
「早く申し込んだ人から順番に入れる」
というより、
※今すぐ入所が必要な人から優先される
と考えた方が現実に近いです。

〇ケース① 要介護3未満だった
現在の特養は、原則として
※要介護3以上
の方が入所対象です。
そのため、要介護1や要介護2の場合は、基本的には入所が難しくなります。
ご家族からは、
「家での介護が限界なのに、なぜ入れないの?」
という声も多く聞きました。
しかし、制度上は要介護度が大きな判断基準になります。
※💡相談員メモ
要介護1・2でも、例外的に入所が認められる場合があります。
例えば、
* 重度の認知症がある
* 家族による介護が著しく困難
* 虐待や介護放棄の恐れがある
* 単身生活で在宅生活が難しい
などです。
これを特例入所と呼びます。
要介護2だから絶対に無理、とは言い切れません。

〇ケース② 待機者が多い
特養は人気が高く、地域によっては待機者が多いです。
申し込み条件を満たしていても、すぐに入れるとは限りません。
特に都市部や評判の良い施設では、長期間待つこともあります。
ここで重要なのは、
※待機者が多い=申し込み順に待つ
ではないことです。
施設側は、入所の必要性や緊急性を見ています。

〇 ケース③ 在宅生活がまだ可能と判断された
特養は、在宅生活が難しい方を優先する施設です。
そのため、
* 家族が同居している
* 介護サービスを利用できている
* 日中一人で過ごせる時間がある
* 介護者が複数いる
という場合、緊急性が低いと判断されることがあります。
※ 💡相談員メモ
施設側は、
「本人が大変か」
だけでなく、
「家族がどこまで支えられるか」
も見ています。
申し込み書類では、家族の介護負担や生活状況を具体的に伝えることが大切です。

〇ケース④ 医療依存度が高い
特養は病院ではありません。
あくまで生活の場です。
そのため、
* 人工呼吸器
* 常時点滴
* 24時間頻回な痰吸引
* 夜間のインスリン対応
* 高度な医療管理
などが必要な場合、受け入れが難しくなることがあります。
施設によって看護師の配置や医療連携体制は違います。
そのため、同じ状態でも受け入れ可能な施設と難しい施設があります。

〇ケース⑤ 認知症による行動が強い
認知症だから入れないわけではありません。
むしろ特養では、認知症の方も多く生活されています。
ただし、
* 他利用者への暴力
* 強い徘徊
* 大声が続く
* 他利用者の部屋に入ってしまう
* 夜間に職員が常時付き添う必要がある
などの場合、施設全体の安全を保つことが難しいと判断されることがあります。
※ 💡相談員メモ
「認知症があるから無理」ではなく、
※今の症状にその施設が対応できるか
がポイントです。
認知症対応は施設ごとの差が大きい部分です。

〇ケース⑥ 退院直前に探し始めた
現場で非常に多かったケースです。
病院から、
「退院日が決まりました」
「次の行き先を探してください」
と言われてから特養を探し始める。
しかし、特養はすぐに空きが出る施設ではありません。
そのため、退院直前に探し始めると選択肢がかなり限られます。
※ 💡相談員メモ
この場合は、特養だけに絞らず、
* 老健
* 有料老人ホーム
* ショートステイ
* 在宅サービスの強化
などを含めて、一時的な選択肢を整理することが大切です。

〇特養に入れないときの選択肢
特養が難しい場合でも、選択肢はあります。
※ 老健
退院後のリハビリや在宅復帰を目指す施設です。
一定期間の利用が前提ですが、退院後のワンクッションになることがあります。
※ 有料老人ホーム
費用は特養より高くなることが多いですが、比較的早く入居できる施設もあります。
施設によって医療対応や認知症対応に差があります。
※ ショートステイ
短期間の宿泊サービスです。
家族の介護負担を減らすために活用できます。
※ 在宅サービスの強化
デイサービス、訪問介護、訪問看護などを組み合わせることで、在宅生活を続けられる場合もあります。
大切なのは、
※特養だけに絞りすぎないこと
です。

〇 まとめ
特養に入れない理由として多いのは、
✅ 要介護3未満だった
✅ 待機者が多い
✅ 在宅生活が可能と判断された
✅ 医療依存度が高い
✅ 認知症による行動が強い
✅ 退院直前に探し始めた
です。
特養は心強い施設ですが、誰でもすぐに入れるわけではありません。
だからこそ、
※特養が難しかった場合の次の選択肢
まで考えておくことが大切です。

〇 最後に
私は介護福祉士として18年、生活相談員として数多くの施設入所相談に携わってきました。
もし今、
✓ 特養に申し込んだけど連絡が来ない
✓ 要介護1・2だけど施設を考えている
✓ 退院後の行き先で困っている
✓ 特養以外の選択肢も整理したい
✓ 家族だけでは判断が難しい
という方は、お気軽にご相談ください。
施設を紹介するのではなく、
ご本人の状態、ご家族の状況、費用面を整理しながら、
今できる選択肢を一緒に考えていきます。
施設選びは、早めに整理した人ほど選択肢が増えます。
後悔しないために、まずは状況整理から始めてみませんか。
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