学校には行けていないけれど、修学旅行には行きたい。そう言われたとき、行きたい気持ちは応援したい。でも、途中でつらくなったら、誰に助けを求められるだろう。学校には行けていないのに、修学旅行だけ行っていいのか。
親の中には、うれしさと同時に、こんな不安が出てくることがあります。
そんなときは、本人の希望と参加する場合の負担を確かめてみませんか。
📌結論
登校できているかだけで判断せず、本人の希望と参加するときの負担を確かめる。
🎈「春名しずくの不登校相談室」では、子どもの状態と環境、親の不安と関わり、学びと進路の選択について、迷いやすい場面から考える記事をお届けしています。
✅何を楽しみにしているのかを知る
「どうして行きたいの?」と理由を求めるのではなく、「何が楽しみ?」と聞いてみる。
友達と一緒に過ごしたいのか。見学先を楽しみにしているのか。いつもと違う場所に行ってみたいのか。
子どもが「行きたい」と思っていることの中身を知ることで、親も参加について考えやすくなります。
✅何が心配なのかを一緒に整理する
「行きたい」と思っていても、すべてが楽しみとは限りません。
「友達と一緒に過ごすのは楽しみ。でも、みんなと同じ部屋で寝るのは心配」「見学先には行きたい。でも、長時間の移動は疲れそう」「班活動は楽しみ。でも、途中でしんどくなったらどうしよう」
そんなふうに、楽しみな気持ちと不安な気持ちが一緒にあることもあります。
「何が楽しみ?」だけでなく、「心配なことはある?」と聞いてみる。
子どもの「行きたい」の中にある心配な気持ちを知ることで、参加するために何が必要なのかも見えてきます。
✅参加するために、学校と確認しておく
子どもの気持ちや心配なことが見えてきたら、次は学校と具体的に確認します。
長時間の移動、グループ活動、食事、宿泊、自由時間など、どの場面で負担がかかりそうかを一つずつ考えてみます。
「途中で疲れたら休める場所はある?」
「困ったときは、誰に声をかければいい?」
「班活動が難しくなったときは、どう対応してもらえる?」
あらかじめ学校と確認しておくことで、子どもも「困ったときはどうすればいいか」を知ったうえで参加できます。
📌まとめ
子どもが修学旅行で何を楽しみにしているのかを知る。
行きたい気持ちと一緒に、何が心配なのかも整理する。
参加するときの負担を考え、学校と具体的に確認しておく。
親として、支援者として
看護師・助産師として約30年、病院や行政で子どもと家族に関わってきました。NPOでの心理支援や自殺対策の相談も経験し、相談支援はのべ3,000件を超えます。
ASD・ADHDの息子の不登校を5年間経験し、支援の仕事をしていた私自身も、相談する側になりました。子どものことを大切にしたい気持ちと、親にも支えが必要だということは、両立します。
誰にどこまで話すか迷うとき、子どもの気持ちだけでなく、親が安心して話せる場所があるかも一緒に考えます。