「しばらくママ友とは距離を置こう」
学校の話を聞くのがつらくて、自分から連絡を減らした。ところが、以前はよく届いていた連絡が途絶えると、今度は寂しくなる。
「このまま疎遠になったら、学校の情報はどうやって知ればいいんだろう」学校の話は聞きたくない。でも、つながりがなくなるのも不安。
そんなときは、ママ友との付き合い方と、学校の情報や人とのつながりを確保する方法を分けて考えてみませんか。
看護師・助産師として約30年、子どもと家族の相談に関わってきました。私自身も、息子の5年間の不登校を経験しています。
📌結論
ママ友とは今の自分に合う距離で付き合い、学校の情報や親自身のつながりは、それぞれ別の方法で確保する。
🎈「春名しずくの不登校相談室」では、子どもの状態と環境、親の不安と関わり、学びと進路の選択をテーマに、迷いやすい場面を一つずつ考える記事をお届けしています。
✅ママ友との付き合いで、何が負担だったのか
子どもが不登校になる前は、気軽に話せていた学校の話題。それが、つらく感じられることがあります。
「うちの子、部活が忙しくて」
「今度の学校行事、楽しみだね」
相手に悪気はなくても、わが子と比べて苦しくなる。近況を聞かれるたびに、説明することにも疲れてしまう。
まずは、何が負担だったのかを整理してみます。
学校の話を聞くことなのか。子どもの様子を伝えることなのか。
たとえば、学校以外の話なら楽しめる相手とは、話題を変えて交流する方法もあります。
✅学校の情報と、周りの子の様子を知りたい気持ちを分ける
ママ友と疎遠になると、学校のことが分からなくなるようで不安になります。
「進路説明会はいつあるのかな」
「ほかの子は、もう進路を決めているのかな」
似ているようで、この二つは違う心配です。
説明会の日程や提出書類など、わが子に必要な情報は学校に確認できます。欠席中の連絡方法も、担任に相談しておくと安心です。
一方、周りの子の進み具合が気になるのは、わが子の将来が心配だからかもしれません。
そんなときは、周りの子の状況より、わが子が今どんな状態で、何を必要としているかに目を向けてみます。
✅親自身が安心して話せる相手を考える
学校の話を聞くつらさは減った。それなのに、ふと寂しくなる。
以前は、子どものことだけでなく、日々の出来事や自分の悩みも話していた。そんな何気ない会話が、支えになっていたのかもしれません。
今、誰かと話したいのはどんなことでしょうか。
気軽なおしゃべりなら、学校以外の話ができる友人。子どもの不登校について相談したいなら、同じ経験を持つ親や支援者。話す内容によって、相手を選ぶ方法もあります。
また、今は挨拶だけの関係でも、気持ちや状況が変われば、少しずつ会話を増やしていけます。
寂しいからといって、つらかった付き合い方に戻る必要はありません。
📌まとめ
・ママ友との付き合いで負担だったことを整理し、心地よい距離を考える
・学校に確認したい情報と、周りの子が気になる気持ちを分ける
・親自身が話したいことに合わせて、つながる相手を選ぶ
人との付き合い方は、子どもの状況や親の気持ちに合わせて変えていけます。
子どものことを大切にしたい気持ちと、親にも支えが必要だということは、両立します。
親として、支援者として
看護師・助産師として約30年、病院や行政で子どもと家族に関わってきました。NPOでの心理支援や自殺対策の相談も経験し、相談支援はのべ3,000件を超えます。
それでも、ASD・ADHDの息子が不登校になったときは、支援の知識があっても、親として答えを見失いました。
ママ友との距離に悩むときは、会話の何がつらいのか、これからも続けたい関わりはあるかに目を向けます。学校の話をする負担も、つながりが減る寂しさも聞きながら、今の自分に合う付き合い方を、親御さんと一緒に考えます。