夫婦仲の悪さが、不登校の原因?|夫婦で意見が違うときの対応

夫婦仲の悪さが、不登校の原因?|夫婦で意見が違うときの対応

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コラム
子どもの不登校について夫婦で話し合う。ところが、登校への考え方が違い、また言い争いになってしまう。

「こんな夫婦関係が、子どもの不登校につながっているのかな」と不安になる。子どものために夫婦仲を何とかしたい。でも、すれ違いは簡単には解消できず、焦りばかりが募る。

そんなときは、夫婦で時間をかけて話し合うことと、今日の子どもへの関わりを分けて考えてみませんか。

📌結論

夫婦関係の改善には時間をかけながら、今日の子どもへの対応は具体的に決めていけます。

登校についての考え方や今後の方針は、夫婦で話し合う課題です。一方、今日の声かけや学校への連絡など、目の前の対応は具体的に決められます。

🎈「春名しずくの不登校相談室」では、子どもの状態と環境、親の不安と関わり、学びと進路の選択をテーマに、迷いやすい場面を一つずつ考える記事をお届けしています。

✅夫婦関係だけで、不登校の原因を判断しない

夫婦の言い争いや家庭の緊張が、子どもの負担になることはあります。一方、不登校には学校の人間関係や学習の負担、集団生活のしんどさなど、さまざまな要因が関わります。

「夫婦仲が悪いから不登校になった」と考えると、夫婦関係を改善することばかりに意識が向いてしまいます。

でも、子どもが家庭でどんな気持ちで過ごしているか、学校で何を負担に感じているかも、合わせて見ていきたいところです。

夫婦関係の課題は向き合いながら、不登校については子どもの状況を広く捉えていきます。

✅夫婦で話し合うことと、今日の対応を分ける

「学校に行かせたほうがいい」と考える夫。
「今は休ませたい」と考える妻。

意見がぶつかるたびに、相手を説得しようとして、話し合いが長引いてしまう。

そんなときは、話し合うことを二つに分けます。

夫婦で時間をかけて話し合うのは、登校についての考え方や、これからの支援方針。 子どもがいない場で、お互いの考えを伝えます。

今日決めるのは、子どもへの声かけや学校への連絡。 たとえば、朝は登校の話をいったん控えて体調を聞く。欠席連絡はどちらがするか決める。

夫婦の意見が揃うまで、子どもへの対応を止めておく必要はありません。

夫婦で結論を導き出すことと、今日の子どもへの対応は分けて考えられます。

✅言い争いのあと、子どもの気持ちを確かめる

夫婦で話しているうちに、声が大きくなってしまうことがあります。

子どもがその場を離れたり、急に黙り込んだりすると、「嫌な思いをさせたかな」と気になるかもしれません。そんなときは、まず親から声をかけます。

「さっきは大きな声になってごめんね。お父さんとお母さんで話し合うことだよ」

子どもが「自分のせい?」と聞いたら、「あなたのせいではないよ」と伝えます。

そのうえで、「さっきのことで、嫌な気持ちになった?」と尋ね、話し始めたら途中で評価せずに聞きます。

夫婦の問題は大人が引き受け、子どもが感じたことは、その子自身の言葉で聞いていきます。

📌まとめ


・不登校の背景は夫婦関係だけで考えず、家庭や学校での子どもの様子を見る
・夫婦で時間をかけて話すことと、今日決めることを整理する
・言い争いのあとは親から声をかけ、子どもが感じたことを聞く

夫婦のすれ違いをすぐに解消するのは難しくても、今日の声かけや接し方から変えていくことはできます。

親として、支援者として


看護師・助産師として約30年、病院や行政で子どもと家族に関わってきました。NPOでの心理支援や自殺対策の相談も経験し、相談支援はのべ3,000件を超えます。

それでも、ASD・ADHDの息子が不登校になったときは、将来のことが不安でした。息子は5年間の不登校を経て、現在は全日制高校に通っています。ただ、わが家の進路が、ほかの子の正解になるわけではありません。

夫婦で考え方が違うときも、子どもの今の状態を見ながら、親が担えることを一緒に考えていきます。
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