不登校で地域の目が気になる|子供会の休み方とつながり方

不登校で地域の目が気になる|子供会の休み方とつながり方

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コラム
「子供会の行事は、今は休ませよう」と決めた。ところが、欠席の返事をしようとすると、「最近、見かけないねと聞かれたら、何と答えよう」と手が止まる。

近所で同級生の親に会っても、学校の話になるのが気になって、挨拶だけで通り過ぎる。子どもの気持ちを尊重したい。でも、地域との関わりが減り、親自身も話せる相手が少なくなって寂しさを感じることがあります。

そんなときは、子供会の行事に参加することと、地域とのつながりを保つことを分けて考えてみませんか。

🎈「春名しずくの不登校相談室」では、子どもの状態と環境、親の不安と関わり、学びと進路の選択について、迷いやすい場面を一つずつ考える記事をお届けしています。

📌結論


子供会の行事を休むことが、地域とのつながりを断つことになるわけではありません。

欠席の理由をどこまで伝えるかを決め、お知らせを受け取る、挨拶を交わすなど、今のわが家に合う関わり方を選べます。

✅参加が減って、何が困っているかを分ける


地域との関わりが少なくなったとき、まず確かめたいのは、親と子どもがそれぞれ何に困っているかです。

親は近所で話せる相手が減って寂しい。一方、子どもは行事を休んでほっとしているかもしれません。あるいは、友達には会いたいけれど、大勢の集まりには参加しづらい場合もあります。

本人に聞けそうなら、「行事は休みたい? 誰かとは会いたい?」と、参加と交流を分けて尋ねてみます。今は話したくなさそうなら、答えを急がず、親自身の困りごとから整理できます。

親が話し相手を求めているなら、親だけで連絡を取る。子どもが特定の友達に会いたいなら、本人の希望を確かめて、短時間会える方法を探す。困っていることが違えば、選ぶ対応も変わります。

✅近所に伝える内容を、先に決めておく


地域の人に会うたびに詳しく説明しようとすると、外に出ることまで負担になります。あらかじめ短い返事を用意しておくと、その場で言葉を探す負担を減らせます。

行事の欠席を伝えるだけなら、たとえば、
「今回は参加を見送ります。参加できそうなときに、こちらから連絡します」

学校のことを聞かれても、詳しく話したくないときは、
「今は学校を休んでいます。詳しいことは、本人の気持ちもあるので控えています」
と伝えられます。不登校であることまで伝えるかどうかも、相手との関係に応じて選べます。

子どもに確認できる場合は、「子供会の担当の方には、どこまで伝えてよさそう?」と相談しておきます。

連絡先の大人に伝えた内容が、ほかの家庭に広まってほしくないなら、「このことは、ほかのご家庭には伝えずにいていただけると助かります」と、希望を添えます。

説明する範囲を決めておくことは、地域との関わりを続けるための準備になります。

✅行事への参加以外に、小さな接点を一つ残す


今すぐ行事に戻るのが難しければ、親が続けられそうな接点を一つ選んでみます。

子供会からのお知らせは受け取る。会えば挨拶する。話しやすい保護者に、ときどき連絡する。こうした関わり方もあります。

たとえば担当の方には、「しばらく行事はお休みしますが、お知らせは引き続きいただけると助かります」と相談できます。

連絡を受け取ることと、参加することは分けて考えられます。お知らせを見るのもつらい時期なら、連絡の頻度を減らせるか尋ねてもよいでしょう。

地域に話しやすい相手が見つからない場合は、地域の外に親の話し相手を持つ方法もあります。不登校の親の会や相談先などで、まず親自身が話せる場所を探すことから始められます。

つながりをつくるために、子どもを行事へ誘うことだけを頑張らなくてもよいのです。親自身の孤立感にも、手をつけられることがあります。

📌まとめ


・親の孤立感と、子どもが望む交流を分けて確かめる。
・地域の人に伝える内容は、本人の気持ちも踏まえて短く準備する。
・行事を休んでいても、連絡や挨拶など、続けられる接点を一つ選ぶ。

今日は、欠席するときの返事を一文だけ用意するところからでも始められます。話せそうな相手がいるなら、「行事は休むけれど、連絡は取りたい」と伝えることも一つの方法です。

親として、支援者として

看護師・助産師として約30年、病院や行政で子どもと家族に関わってきました。NPOでの心理支援や自殺対策の相談も経験し、相談支援はのべ3,000件を超えます。

それでも、ASD・ADHDの息子が不登校になったときは、支援の知識があっても、親として答えを見失いました。

地域との関わりを考えるときは、子どもがどんな交流を望んでいるかと、親自身に話せる相手がいるかを確かめます。行事への参加だけで判断せず、今のご家庭に合うつながり方を、親御さんと一緒に考えます。
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