不登校の子を同級生と比べてしまう親へ|進路への焦りを整理するために

不登校の子を同級生と比べてしまう親へ|進路への焦りを整理するために

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コラム
「今はこの子のペースを大切にしよう」と思っている。ところが、同級生の学校行事の写真がスマートフォンに流れてくると、「みんなは先へ進んでいるのに」と胸が重くなる。

子どもの前では比べる言葉を口にしないようにしていても、親の心の中まで止めるのは難しいものです。将来を考えて不安になる自分を、さらに責めてしまうこともあります。

そんなときは、同級生を見て感じた焦りと、わが子について現時点で分かっている事実を分けてみませんか。

📌結論
同級生と比べて焦る気持ちと、わが子に今必要なことは、分けて考えられます。

🎈「春名しずくの不登校相談室」では、親が迷いやすい場面を一つずつ取り上げ、子どもの状態と環境、親の不安と関わり、学びと進路の選択という3つの視点から考える記事をお届けしています。

✅比べてしまうのは、先のことが心配だから
同級生の学校行事の写真を見てつらくなるとき、親が気にしているのは今日の欠席だけではないかもしれません。

勉強はどうなるのか。進級や受験のとき、選べる道はあるのか。友達と離れたままにならないか。一度にいくつもの心配が浮かぶと、目の前の子どもまで「取り残されている」ように見えてきます。

比べる気持ちの奥にある心配を言葉にすると、子どもに今すぐ答えを求めたい気持ちと、親が先に確かめられることを分けやすくなります。

✅今分かっている事実と、まだ決まっていない進路を分ける
たとえば「今週は学校へ行けなかった」は、今日分かっていることです。「このままでは進学できない」は、まだ確かめていない将来への心配です。

進路相談の時期や必要な手続きは、親から学校に確認できます。一方、どんな学び方をしたいかは、本人の気持ちも聞きながら考えていきたいところです。

親が情報を確かめることと、子どもにすぐ進路を決めてもらうことは、同じではありません。

✅子どもに話す前に、親の心配を分けてみる
その写真を見た直後は、「あなたはどうするの」と聞きたくなることがあります。そんなときは、何が気がかりなのか、いったん親の中で言葉にしてみます。

「受験の予定が分からない」「勉強の遅れが気になる」「友達と会えていないのが心配」。分けてみると、学校に確認できること、親が誰かに相談したいこと、本人の話を待って聞きたいことが見えてきます。

焦った日に、将来への心配を子どもに尋ねる前に、親だけで確認できることもあります

📌まとめ
同級生と比べて苦しくなる背景には、進路や人間関係への心配があります。

今日の登校状況と、これから選べる道は分けて考えられます。

親が先に確認できることと、本人と話したいことを整理できます。

親として、支援者として
看護師・助産師として約30年、病院や行政で子どもと家族に関わってきました。NPOでの心理支援や自殺対策の相談も経験し、相談支援はのべ3,000件を超えます。

それでも、息子の不登校を前にしたときは、答えを見失いました。息子は5年間の不登校を経て、現在は全日制高校に通っています。ただ、これはわが家の進路の一例です。

同級生と違う時間を過ごしている子どもにも、これからの選択があります。親御さんの焦りを置き去りにせず、今の子どもの状態と、これから確かめたいことを一緒に整理します。

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