こんにちは、安榮崇浩です。
先日、資料を探しに久しぶりに図書館へ行きました。
静かな空間の中で本を開いていると、ふと映像編集の仕事と共通するものを
感じたんです。
それは「余白の大切さ」でした。
情報を詰め込みすぎない勇気
映像制作の現場では、クライアントから「もっと情報を入れてほしい」
「もっと派手にしてほしい」という要望をいただくことがよくあります。
気持ちはよくわかります。せっかく作るのだから、
できるだけ多くを伝えたい。
でも、情報を詰め込みすぎた映像は、かえって視聴者の心に残りません。
図書館の静寂のように、「何も言わない時間」があるからこそ、
重要なメッセージが際立つんです。
音と映像、そして「間」
30年以上映像制作に携わってきて学んだことの一つが、
「間(ま)」の使い方です。
例えば、感動的なシーンの後に、あえて無音の時間を数秒入れる。
ナレーションを詰め込まず、映像だけで語らせる。
こうした「余白」が、視聴者の感情を深く揺さぶります。
図書館のページをめくる音、椅子のきしむ音。
何もない時間があるからこそ、小さな音が際立つように。
SNS動画にこそ必要な余白
最近はSNS動画の制作依頼も増えていますが、短い尺だからこそ
「余白」が大切だと感じています。
15秒、30秒の中で情報を詰め込むのではなく、
一つのメッセージを印象的に伝える。
そのためには、あえて何も映さない瞬間を作ることも必要です。
引き算の美学
映像制作は、足し算ではなく引き算。
図書館の静寂が教えてくれたのは、「何を入れるか」ではなく
「何を削るか」の大切さでした。
映像制作一筋で歩んできたからこそ、
これからも余白を大切にした作品を届けていきたいと思います。