駅前のストリートライブから気づいた「映像における即興性」

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安榮崇浩です。

先日、仕事帰りに駅前でストリートライブをしているミュージシャンを
見かけました。ギター1本で歌う若者の周りには、自然と人だかりが
できていました。立ち止まって聴いていると、ふと「映像制作にも、
こういう即興性が必要なんじゃないか」と思ったんです。

映像制作、特にテレビCMや企業広告は、事前に綿密な計画を立てて
進めるのが基本です。絵コンテを描き、ロケハンを行い、
撮影スケジュールを分単位で組む。
30年以上この仕事をしてきた中で、準備の大切さは骨身に染みています。

でも、現場では予想外のことが必ず起こります。
天候が急変する、予定していた場所が使えなくなる、
出演者の体調が優れない...
そんな時、どれだけ柔軟に対応できるかが、プロの腕の見せどころです。

ストリートライブも同じだと感じました。
あのミュージシャンは通行人の反応を見ながら曲を選び、
雰囲気に合わせて演奏を変えていました。
完璧な準備ではなく、その場の空気を読みながら即興で作り上げていく
それが人の心を動かしていたんです。

最近、SNS動画やドローン映像の制作依頼が増えています。
これらは従来のCMとは違い、スピード感やリアルタイム性が求められます。完璧を追求するあまり時間をかけすぎると、トレンドが過ぎてしまう。
だからこそ、即興性、つまり「その瞬間の判断力」が
重要になってきているんです。

もちろん、基礎となる技術や経験があってこその即興です。
ストリートライブのミュージシャンだって、
何年も練習を重ねてきたからこそ、その場で自由に演奏できるわけです。

映像制作も同じ。30年の経験があるからこそ、
予期せぬトラブルにも冷静に対応し、むしろそれをチャンスに変えることが
できる。準備と即興、この両輪が揃って初めて、
心に残る映像が生まれるのだと、駅前のライブを見ながら
改めて実感しました。
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