陶器は、正面からの一枚だけでは形のふくらみや背面の表情まで伝えにくい商品です。釉薬の模様や光の反射も、見る角度によって変わります。
今回は、ネット上で陶器をぐるっと回して見せるため、15点の360度商品撮影を行いました。設営から確認まで含め、撮影には丸1日かけています。
陶器を少しずつ回しながら全方向を撮影
360度表示では、陶器を少しずつ回しながら一周分を撮影し、複数の写真を連続して表示します。画面上で商品を回し、正面だけでなく側面や背面まで見られる仕組みです。
自然に回って見えるようにするには、写真ごとに陶器の位置や大きさが大きく変わらないことが大切です。カメラと背景を固定し、陶器を一点ずつ入れ替えながら全周を撮影しました。
大きな影が出ないよう、全体に光を回す
照明は大きな面で左右から当て、陶器全体に光が回るようにしました。見る角度が変わっても大きな影が目立たないようにするためです。
陶器は形や表面の仕上げによって光の見え方が変わります。明るさだけでなく、立体感や釉薬の表情が分かることも確認しながら進めました。
15点を丸1日かけて撮影
360度撮影では、一点につき一周分の写真が必要です。向きを変えながら撮影し、位置や明るさを確認してから次へ進むため、通常の商品撮影より工程が多くなります。
今回は15点を丸1日かけて撮影しました。すべての陶器で見え方をそろえつつ、それぞれの形や表面も分かるように一点ずつ確認しています。
別画面でクライアントと確認
撮影した画像はその場で別画面に表示し、クライアントにも確認してもらいながら進めました。
明るさや色、陶器の向きを現場で共有できるため、撮影後のイメージの行き違いを減らしやすくなります。複数の画像を組み合わせる360度撮影では、途中で見え方を確認することが特に重要です。
360度商品撮影は、一枚だけをきれいに仕上げる撮影ではありません。一周分の写真を並べたときに、位置や明るさが自然につながって見えることが完成度を左右します。
照明、カメラ、背景を安定させ、確認しながら一点ずつ進めることで、ネット上でも陶器の形や表情を多方向から見られる素材に仕上げました。