この関係を壊したくない気持ちが、かえって心を苦しくさせる夜
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この関係を壊したくない。
そう思うほど、
言いたいことが言えなくなる夜があります。
本当は寂しい。
本当は聞きたい。
本当はもう少し近づきたい。
でも、
それを口にした瞬間、
今の関係まで壊れてしまう気がして
何も言えなくなる。
そんなことってありますよね。
嫌われたいわけじゃない。
重いと思われたいわけでもない。
ただ、少し安心したいだけ。
でも、
その少しの安心を求めることさえ
怖くなってしまう恋があります。
『今どう思ってるの?』
『私たちって、どんな関係なの?』
『前より少し遠く感じるのは気のせい?』
本当は聞きたいことがあるのに、
聞いたら終わってしまう気がする。
だから笑って流す。
大丈夫なふりをする。
何も気にしていないように振る舞う。
でも心の中では、
ずっと同じ場所で立ち止まっているんですよね。
関係を壊したくない気持ちは、
とても自然なものです。
大切だからこそ守りたい。
今あるつながりを失いたくない。
少しでもそばにいられるなら、
今のままでもいいと思おうとする。
その気持ちは、
決して間違いではありません。
でも、
壊したくないからといって
自分の気持ちを何度も飲み込み続けると、
今度は自分の心のほうが
少しずつ苦しくなってしまうことがあります。
相手との関係は守れているように見える。
でもその裏で、
自分の本音だけが
どんどん置き去りになっていく。
ここが、
すごくしんどいところなんですよね。
本当は、
関係を壊したいわけじゃない。
責めたいわけでもない。
答えを急がせたいわけでもない。
ただ、
自分だけが不安を抱えたまま
平気な顔をし続けるのが
つらくなっているだけなんです。
それなのに、
優しい人ほど
『私が我慢すればいいのかな』
と思ってしまう。
今言わないほうがいいかな。
相手も忙しいかもしれないし。
これを言ったら面倒に思われるかな。
せっかくここまで続いてきたのに、
変な空気にしたくないな。
そうやって、
自分の気持ちを後回しにする理由を
いくつも探してしまう。
でも、
本音を消したからといって
不安まで消えるわけではないんですよね。
言えなかった言葉は、
心の中に残ります。
聞けなかった問いも、
夜になるとまた戻ってきます。
そして気づけば、
相手といる時間よりも、
相手のことを考えて苦しくなる時間のほうが
長くなってしまうこともある。
恋って、
大切にしたい気持ちがあるからこそ
慎重になります。
でも、
慎重さが強くなりすぎると、
自分の心を守ることまで
忘れてしまうんですよね。
この関係を壊したくない。
その気持ちの奥には、
きっと
『失いたくない』
という怖さがあります。
でも同時に、
『ちゃんと大事にされたい』
『安心したい』
『自分の気持ちも少しは見てほしい』
という願いもあるはずなんです。
壊したくない気持ちばかりを優先すると、
その願いのほうが
なかったことにされてしまう。
だから苦しくなるのかもしれません。
関係を守ることと、
自分を我慢させ続けることは、
同じではありません。
もちろん、
何でも思ったままぶつければいいわけではない。
相手のタイミングや状況を見ることも大事です。
でも、
ずっと言えないまま
自分だけが不安を抱える関係は、
少しずつ心を疲れさせていきます。
だから、
こんな夜はまず
相手に何を言うかを決める前に、
自分の本音を自分だけには
認めてあげてもいいと思うんです。
本当は寂しかった。
本当は少し不安だった。
本当はもう少し安心できる言葉がほしかった。
それを誰かに言う前に、
まず自分がわかってあげる。
それだけでも、
心は少し孤独じゃなくなります。
この関係を壊したくない気持ちが、
かえって心を苦しくさせる夜。
そんな夜は、
『壊したくない』の奥にある
自分の小さな願いを見てあげてください。
守りたい関係があることも、
不安になる自分がいることも、
どちらも本当でいいんです。
ただ、
大切な関係の中で
自分の心だけを置き去りにしないこと。
それがきっと、
この恋を見つめるうえで
いちばん大事なことなのだと思います。