こんにちは!みーです。
「どうして、今それをするんだろう」
「前もって準備しておけばよかったのに」
「そこまで私が言わないといけないの?」
身近な人に対して、そんなふうに感じたことはありませんか。
時間に余裕があるうちはなかなか動かないのに、期限が迫ると急に焦り始める。
いくつかのことが重なると、何から手をつければいいのか分からなくなる。
予定外のことが起こると混乱し、普段ならできることまでうまくできなくなる。
そして困ったときには、
「もっと早く言ってほしかった」
「ちゃんと教えてくれればよかったのに」
と、周囲に助けを求める。
こうした行動の背景には、場合によっては「発達特性」が関係していることがあります。
ただ、相手の特性を理解すれば、すべてが解決するわけではありません。
むしろ身近な人にとって難しいのは、
「相手を理解すること」と「自分がどこまで支えるか」
その間に、どう線を引くかではないかと思います。
「できない」ではなく、負荷がかかると難しくなることも
発達特性の現れ方は、人によってさまざまです。
たとえば、
・やるべきことに取りかかる
・優先順位をつける
・先の見通しを立てて準備する
・複数のことを整理して進める
・衝動を抑える
・気持ちを切り替える
こうしたことに苦手さを抱える人がいます。
そして、その苦手さはいつも同じように現れるとは限りません。
仕事では問題なく働ける。
役割や期限がはっきりしていれば、きちんとできる。
ところが家庭のように、
「誰がやるのか」
「いつまでにやるのか」
「次に何が起こるのか」
が曖昧な場面では、うまく動けないことがあります。
さらに、疲労や睡眠不足、ストレス、時間的な切迫などが重なると、もともとの苦手さが強く表に出ることもあります。
周囲から見ると「なぜ?」と思う行動にも、本人なりの苦手さや背景が隠れていることがあります。
理解すると、つい「先回り」してしまう
身近な人が困っていれば、手を貸したくなるのは自然なことです。
「明日の準備、大丈夫?」
「これは持った?」
「そろそろ出ないと間に合わないよ」
最初は、ほんの少しのサポートだったはず。
でも、それが続くうちに、
予定を確認する。
時間を知らせる。
必要なものを確認する。
忘れないように声をかける。
間に合うように逆算する。
失敗したときにはフォローする。
いつの間にか、一人の大人がもう一人の大人を「世話する」「管理する」ような状態になってしまうことがあります。
すると、支える側には少しずつ疲れがたまっていきます。
「私が声をかけなかったから悪かったのかな」
「もっと早く教えてあげればよかったのかな」
そんなふうに、本来は相手が引き受けるはずだった責任まで、自分の責任のように感じてしまうこともあります。
「特性だから仕方ない」で終わらせなくていい
発達特性について知ることには、大きな意味があります。
「やる気がない」
「だらしない」
「思いやりがない」
と性格の問題だけで捉えるのではなく、
「ここに苦手さがあるのかもしれない」
と考えられるようになるからです。
相手を必要以上に責めずに済んだり、具体的な対策を考えやすくなったりすることもあります。
ただし、
「理解すること」と「何でも受け入れること」は別です。
たとえば、焦ったときに強い言葉が出てしまう背景に、感情を調整することの苦手さがあるかもしれません。
でも、そのために家族がいつも緊張したり、怖い思いをしたりしているのであれば、
「特性だから仕方ない」
と周囲が我慢し続ける必要はありません。
苦手さの背景を理解すること。
そして、自分の行動が周囲に与える影響については、本人にも向き合ってもらうこと。
この二つは、両立してよいものです。
支えることと、背負うことは違う
身近な人に苦手なことがあれば、少し手を貸す。
それ自体は自然なことです。
でも、
「この人が困らないように、私が全部考えておかなければ」
となると、支える側の負担はどんどん大きくなります。
だからこそ、ときには、
「ここまでは手伝う」
「これは本人に任せる」
「困ったら相談には乗るけれど、代わりにはやらない」
といった境界線を考えることも大切です。
これは、相手を突き放すための線ではありません。
お互いが自分の役割を引き受けながら、無理なく関係を続けるための線です。
「発達障害」と決めつけないことも大切
ここまで発達特性について書いてきましたが、注意したいことがあります。
先延ばしをする。
予定を立てるのが苦手。
感情的になりやすい。
人に頼りすぎてしまう。
こうした行動があるからといって、その人に発達障害があるとは限りません。
疲労や睡眠不足、強いストレス、不安や抑うつ、長年の習慣、家庭内で固定された役割分担など、さまざまな要因によって似た行動は起こります。
よく使われる「グレーゾーン」という言葉も、正式な医学的診断名ではありません。
いくつかのエピソードだけを見て、
「あの人は発達障害だから」
と決めつけるのではなく、
「どんな場面で困りやすいのだろう」
「何があると、うまくいきやすいのだろう」
と、具体的な困りごとに目を向けるほうが、実際の生活では役に立つことがあります。
相手を理解しながら、自分のことも大切にする
身近な人の特性について知ることで、
「あのときも、余裕がなくなっていたのかもしれない」
「先延ばしというより、取りかかること自体が難しいのかもしれない」
と、相手の見え方が少し変わることがあります。
でも、相手を理解しようとするあまり、自分のしんどさまで後回しにする必要はありません。
相手には、相手の苦手さがある。
そして、そばにいる人には、そばにいる人の負担や感情があります。
「相手には何が難しいのか」
と考えることと同じくらい、
「私はどこまでなら無理なく支えられるのか」
と考えることも大切です。
理解すること。
できる工夫をすること。
そして、背負いすぎないこと。
どちらか一方だけが頑張り続けるのではなく、お互いにとって無理のない距離を探していく。
身近な人の「発達特性かもしれない」と感じる部分に悩んだとき、そんな視点も持っておいてほしいと思います。
皆様の生活が少しでも快適になる役に立てますように。
ではまた👋