第5話 名前を出さないと、応募できなかった

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マネー・副業
8月14日。朝、依頼の探し方を変えた。前の日は言葉で検索した。この日は一覧を新着順に端から読んだ。拾えたのは363件だった。
条件で47件まで絞り、6件を開いた。まだ生きていた募集は3件だった。
そのうち2件は、納品するファイルの形式がAIと書いてあった。Illustratorのデータのことで、僕は持っていない。残る1件は、やることの中身がまだ固まっていなかった。
AIの2件のうち1件は、中身は自分の型そのものだった。渡された文章と写真を、読みやすく並べ直す仕事だ。だから、PowerPointやPDFの納品でもよいかを、募集の画面から質問した。質問は無料で、応募ではない。
その6件とは別に、朝のうちにもう1件、本の表紙を作る依頼へ提案を出した。10,000円をつけた。
前の日は言葉で153件、この日は端から363件。数え方を変えても、生きている募集の中に、PowerPointやExcelの資料を整え直す仕事は2日とも無かった。
午前10時すぎ、別の入口があるのを知った。単発の依頼とは別に、継続の仕事の募集が並ぶ場所だった。
デザイナーの枠に、セミナー資料を作ってブラッシュアップする仕事があった。時給2,100円から2,399円。週1〜10時間。開始は9月。募集は1人。
欄を埋めた。希望の時給、週の稼働時間、これまで何をしてきたか。確認画面まで進んだ。
送信の手前に、断り書きが出た。応募すると、登録した氏名と、非公開のプロフィールが相手の会社に渡る、と書いてあった。同意しないと、ボタンは押せない。
僕がココナラで名乗っているのは、ススムという名前だ。
押さなかった。
夜、ロゴを作れないかという連絡が来た。3点聞いた。どの出品を見たのか、デザイン案はあるか、納品の形式は何か。
返事は2通だった。1通目は、ロゴに入れる中身だけ。2通目は、作業3〜4日で報酬30万円という文と、写真の添付だった。聞いた3点の答えは、1つも無かった。
添付は開かず、違反報告を出した。朝にも1件、添付を開かせる同じ型の連絡が来ていた。今月に入って3件目になる。
この日、動画に字幕をつける出品を公開した。下書きのまま置いていたものだ。公開中は5本になった。
4日目(8月14日)
出品 5本 / 受注 0件 / 売上 0円
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