第1話 子供に「いいよ」と言うために

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マネー・副業
会社で使った経費は、いったん自分のクレジットカードで払う。あとで精算されて戻ってくる。そういう仕組みになっている。ただ、その精算が遅れると、引き落としの日に口座の残高が足りない。最近、それが増えた。回数も、金額も。
そういうとき、僕は妻に小遣いの前借りを頼む。精算されれば戻ってくるお金だから、借りているだけだ。それでも、そのたびに自分が情けなくなる。
昼の弁当代。唯一の息抜きの缶ビールが1本。子供が何かを欲しがったときに、いいよと言えること。そのくらいのことが、いまはうまくいかない。自分で稼いで家族を養っているはずなのに、そういうことになっている。
「これができたらいいのに」と思うことは、前からいくつもあった。ただ、経費がかかる、時間がかかる、やったことがない。そういう理由で、どれも諦めていた。
それがAIを使うようになって変わった。諦めていたことが、その日のうちにできるようになった。できることが分かって、取り組めた。
それなら、副業でも同じことができるんじゃないか。
ココナラは、前に1度やってみたことがある。そのときは売上がゼロのまま、やめた。だから今回が2度目になる。
売ることにしたのは、パワーポイントの資料を整え直す仕事だ。デザインは独学で勉強したことがあるだけで、実績はない。持っているのは、家にあるパソコンと、前から使っているAIだけだ。この副業のために新しく買ったものはない。ただ、AIは前から契約しているものなので、お金がまったくかからないという話ではない。
妻には、まだ言っていない。
ある程度きちんと稼げるようになってから、実はこういうことを始めたんだ、と伝えるつもりでいる。
いくらになったら言うか。月に3万円だ。1件で手元に残るのが3,120円だから、月に10件ほど受ける計算になる。今のところ、1件も受けていない。
始めたのは8月11日。これを書いているのは4日目になる。出品は5本まで増えた。受注はゼロ。売上もゼロ円だ。
この連載は、その記録になる。うまくいった話を後から並べる気はないし、そもそも今のところ、うまくいった話がない。同じような状況で何か始めようとしている人が読んで、そういうものかと思ってもらえれば、それでいい。
1日目(8月11日)
出品 0本 / 受注 0件 / 売上 0円
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