宵灯をひとつ。
本日も守護者〈アスル〉とのお話をお届けしていきます。
「もし何かを失ってしまいそうだと思う時は、両手が塞がっている時だ」
そう言って〈アスル〉は、自分の手のひらを静かに見つめました。
日々の生活や仕事に追われていると、ふと大切なものを失ってしまいそうな感覚になることがある。
仕事のこと。
パートナーとのこと。
将来のこと。
人によって抱えているものは違うだろう。
どれも取りこぼしたくない。
そう思えば思うほど、必死に掴もうとしたものほど離れていってしまう。
そんな経験は、誰しも一度はあるのではないだろうか。
そういう時は、一度両手を見てみるといい。
「今、その手のひらには何を持っているだろうか」
そう問いかけてみるんだ。
すると、思っている以上に多くのものを抱えていることに気づくかもしれない。
仕事のタスク。
生活でやるべきこと。
大切な人との時間。
自分のための時間……。
思いつくものを、一度紙に書き出してみよう。
そして、その一覧を見ながら考えてみるんだ。
「意外と多いな」と感じるだろうか。
それとも「思ったより少ない」と感じるだろうか。
さらに、その中で自分は何を優先しているのかも見えてくるはずだ。
たとえ少ないように思えても、それが人生の中心になっているものならば、細かく書き出していくうちに、多くの時間や心を使っていることに気づくこともある。
つまり、人は思っている以上に多くのものを手に抱えているんだ。
両手で持てるものには限りがある。
優先順位をつける、と聞くと、何かに優劣をつけるようで苦しく感じる人もいるだろう。
だが、本当に大切なものを守るためには、思い切って手放し、余白をつくることも必要なんだ。
紙に書き出したものの中から、本当に大切にしたいものは何かを考えてみよう。
今すぐ答えを出さなくてもいい。
一か月後には優先順位が変わっていてもいい。
だが、今この瞬間に「何を持つのか」を決めることで、心にも手のひらにも余白が生まれる。
その余白があるからこそ、本当に必要なものを受け取ることができるんだ。
最初は加減が難しいかもしれない。
だが、何度も繰り返していくうちに、自分なりの持ち方が分かってくるだろう。
まずは今、自分が何を手のひらに抱えているのかを確かめてみよう。
それが、失ってしまいそうだと感じている大切なものを守るための、最初の一歩になるはずだ。
本日は「自分が今、何を持っているのか」というお話でしたね。
お話を聞きながら、私はどこか断捨離に似ているようにも感じました。
ものや予定、役割を減らすことは、それだけが目的ではありません。
空いた余白に何を迎え入れたいのか。
そこまで考えられるようになると、本当に大切なものへ自然と力を注げるようになるのだと思います。
いつも、
魂の案内人〈シリス〉と
守護者〈アスル〉と共に、お待ちしております。
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