「ChatGPTに聞けばよくない?」
Obsidianで情報管理をしていると言うと、こう言われることがあります。
「何でもAIに聞けばよくない?」
確かに、調べものはChatGPTやClaudeに聞けば一瞬で答えが返ってきます。知識の検索という点では、AIは人間をはるかに上回っています。
それでも私がノートを書き続けているのには、理由があります。
AIが持っていないもの
AIは知識の量では人間を超えています。しかし、どれだけ優秀なAIでも持てないものがあります。
自分の一次情報と、文脈です。
先週自分が考えたこと、3ヶ月前にたどり着いた結論、あのとき感じた違和感の正体。これらはAIには存在しません。AIが持っているのは世界の一般的な知識であって、「自分がどう考えてきたか」という固有の文脈ではないからです。
Obsidianに蓄積しているのは、まさにその文脈です。
アナロジーは、蓄積の中からしか生まれない
もう一つ、AIが苦手なことがあります。アナロジーの展開です。
たとえば、ギターの練習中にこんな思考の連鎖が起きたことがありました。
スケールの仕組みを考える → 音は周波数だと思い出す → 弦の長さが半分になるとオクターブが上がる → それが倍音の原理と繋がる → チューニングの調整に応用できる。
この連鎖は、音楽の知識だけから生まれたわけではありません。以前読んだ本の記述、別の文脈で考えていたこと、過去の経験が絡み合って初めて起きたものです。
AIに「ギターのスケールを教えて」と聞けば、正確な知識は返ってきます。しかしこうしたアナロジーの連鎖は、自分の蓄積の中にしか生まれません。あのとき学んだこと、あのとき考えたことが繋がるから展開が生まれる。蓄積がなければ、展開も起きないのです。
役割分担を決めると、AI活用が変わる
このことに気づいてから、AIとの付き合い方を3つに整理しました。
記憶・蓄積はObsidianに任せます。
考えたこと、気づいたこと、ボイスメモで話したこと。全部テキストにしてObsidianに入れておきます。自分の頭の中に置いておく必要はありません。
思考・合成はAIと一緒にやります。
蓄積したノートをAIに渡して、パターンを見つけてもらう、整理してもらう、記事の構成を考えてもらう。ここはAIが得意な領域です。
意思と文脈は自分が持ちます。
どこに向かうか、何を大事にするか、あの経験がどう今と繋がるか。それは自分にしか持てません。
この役割分担が明確になったとき、AIを使えば使うほど、自分の蓄積の価値が上がるということに気づきました。蓄積が厚いほど、AIに渡せるインプットの質が上がり、返ってくるアウトプットも変わります。
「あのとき考えたこと」が取り出せる空間
私がObsidianを使い続ける一番の理由は、ここにあります。
あのとき考えたことを、取り出せるということです。
Obsidianで検索すれば、自分がそのテーマについて考えてきた記録が時系列で並びます。先週の思考、1ヶ月前の思考、半年前の思考。それを眺めていると、あの時の結論が今ここで活きていると気づく瞬間があります。
こうした思考の履歴は、AIには作れません。自分の文脈の中で積み重なったものだからです。
AIが進化するほど、蓄積の価値は上がる
AIが進化するほど、インプットの質が問われるようになります。
何を渡すか、どんな文脈を持っているか。それがアウトプットの差になります。書き溜めること、考えを残しておくことの価値は、AIが発展するほどむしろ上がっていきます。
蓄積をやめる理由が、見当たりません。
[▶︎ 設定が大変な方はこちら。一緒に整えます!]
デイリーノートの設定、フォルダ構成、テンプレート。一から自分でやろうとすると、設定だけで力尽きます。
私のセッションでは、不要なプラグインの説明や機能の紹介はしません。「あなたの生活にどう馴染むか」だけを考えて、一緒に整えます。
これまで6名のサポート実績、評価はすべて⭐️5.0。
3回リピートしてくださった方もいます!
エンジニアじゃない人が、ちゃんと使い続けられるObsidianを一緒に作ります。