食器洗い機の普及率が上昇を続けています。
新築のマンションに食器洗い機がスペックされていないことは皆無といってもいいでしょう。
新築の注文住宅でもほとんどの場合、食器洗い機を導入することを勧められることでしょう。
分譲住宅でも、食器洗い機が入っていることもポイントになっていますし、リフォームでも食器洗い機の導入を勧められることが多いと思います。
今ではキッチンを新しくプランする際には、誰かかれかから、「レンジフードは?」「コンロは?」の次には「食器洗い機は?」と質問されるのが普通になっています。
その一方で、「食器洗い機はあるけれど、使わなくなった」「食器洗い機が壊れて修理しようと思っているうちに、食器洗い機の必要性を感じなくなった」など、レンジフードやコンロと違って「なければないなりの」生活が出来るのも食器洗い機」です。
「使わなくなった」とおっしゃる方々は、食器洗い機になんらかの不満をお持ちだったり、食器洗い機はあるけれど、洗うような食器はそうそう溜まらないし、手で洗った方が早いと思われてたりします。
また、食器洗い機が壊れて不自由な生活になり、どうしても使い続けたいとなんとか直して欲しい、交換工事をしてでも使い続けたいと思われる方も大勢いらっしゃるのも事実です。
食器洗い機の不満な点をまとめると、次のようになるのではないでしょうか。
一番は洗うのに時間がかかること。
手で洗えば20~30分程度で洗える食器洗い機を使うと、2時間以上かかります。
朝使った食器を昼にも夜にも使いたい方にはとてもご不満に思えるのではないでしょうか。
これは日本特有の「お父さんのお茶碗」「お母さんのお茶碗」という古来からの「食器文化」からでしょう。
ふたつ目は、食器洗い機で洗いたくない食器を多くお持ちの方。
焼きもの作家の方がひとつひとつ丁寧に作られた、低温で焼いた食器は食器洗い機で洗うには適しません。
金箔模様が付けられた食器や美しいカットが施されたグラスも食器洗い機には適しません。
「洗う」ことにも慈しみ深く洗いたい方は、食器洗い機を選ばれることは少ないでしょう。
教育に良くないからと言われる方もいらっしゃいますね。お子さんに家事のお手伝いをさせるのに食器洗いが適切だと。
電気代を気にされる方も多いかもしれません。
しかし手で洗うにしてもお湯で洗い濯いだ場合も「お湯」というコストはかかってきますから、純粋に水道光熱費の比較は難しいようにも思えます。
対して食器洗い機のいいところってなんでしょうか。
一番の魅力は、時間と労力の縮小でしょう。
食事の後始末を機械がしてくれるとその時間を他のことに割くことが出来ます。
ご自宅でなんらかの形でお食事をされる方で、時間を有効に使いたい方には手放せなくなることと思います。
日本ではこの理由が一番ではないでしょうか。
ですから、食器洗い機の導入で「手抜き家事」だなんて言われるのではないかとも思います。
ふたつ目の魅力は手で洗うには難しいくらいの高温で洗うことで、衛生的に洗える、という点だと思います。手で洗う場合は40℃以下のぬるま湯を使うことが多いと思いますが、食器洗い機では50℃以上、コースによっては75℃の高温で洗うことも出来ます。
三つ目の魅力は、水量の節約です。流水で濯ぐよりはずっと少ないお湯で洗い、濯ぐことが出来ます。食器洗い機の普及率が高い欧米では、ほとんどこの理由で食器洗い機が使われています。
四つ目の魅力は、食器洗い機の中にセットしてしまえば、シンクにも調理スペースにも食器がのっていない、スッキリとした状態を保つことが出来ることが挙げられます。オープンキッチンの普及により、このスッキリ感の役割も大きいと思います。
こうしてみると食器洗い機の普及は、時代の流れではないでしょうか。
家事を合理的にしようとする流れ。
同じ食器を使い回さずに食器を多めに持ったり、朝昼晩のメニューに変化をつけると夜に1回食器洗い機を使えば、時間と電力と水量を合理的に使えます。
お子さんの家事手伝いも、「食器洗い機にセットする」「食器洗い機から食器を出す」ことに変える、ということになります。
日本で出回る食器洗い機もさまざまなバリエーションがある時代になりました。
ひとりひとりの食器洗い機に対するニーズによって、お求めになりたいメーカーも機種も変わってきます。