・人の顔色を、いつも先に読んでしまう
・自分が今なにを感じているのか、よくわからない
・きちんとしていない人を見ると、強い怒りがわく
・頑張っている時しか、自分に価値を感じられない
そうした、理由のわからない生きづらさを感じてはいませんか?
こうした生きづらさを抱えてこれられた方向けに
今日は書いてみたいと思います。
子どもには「鏡」が必要でした
小さな子どもは、 自分の気持ちを自分ではまだわかりません。
自分の気持ちを分からずにわんわんと泣いていると、
お母さんがやってきて「痛かったね」「悲しかったね」と親が気持ちを映し返してくれます。
その「鏡」の役目を親がしてくれることで、 子どもは少しずつ、
「これが悲しいという気持ちなんだ」 「わたしはこう感じていいんだ」
と、自分の心を知っていきます。
ミラーリングと呼ばれていますが、
これは、心が育つためのとても大切な土台になっています。
鏡の役目が、逆さまになることがあります
でも、家庭によっては この鏡が逆さまになってしまうことがあります。
親自身が余裕をなくしていて、 子どもの気持ちを映すどころか、
子どもの方が親の機嫌を映し、親をなぐさめ、
親の愚痴を聞き、親を怒らせないように動いてしまう ...
つまり、 子どもが「親の鏡」になってしまうケースです。
・お母さんの機嫌にすべてが左右されていた
・親の愚痴をいつも聞かされて、受け止めていた
・褒められたり「いい子ね」と言われる時は誇らしくて頑張れた
・親を怒らせないことが、いちばんのルールだった
・お母さんの顔色を伺うことが日常だった
・あらゆる面で、親のいう通りにしなければならなかった
思い当たることは、ありませんか?
例えば、お父さんとお母さんの仲が悪くて、
毎日のようにお母さんがお父さんの愚痴をこぼしていて、
幼い子どもがそうした愚痴の聞き役だった。
お母さんは一生懸命で、悪くない。
お父さんが悪いよね!とお母さんの気持ちを代弁する役割を、
小さな頃から背負わされてしまっていた。
お母さんがやってほしいと望んでいた事、
例えば大学に入ってほしいとか、ピアノを習ってほしいとか
お母さんの願望=自分の願望として
お母さんの代わりに頑張っていた。
こうしたことはミラーリング、鏡の役割の一例になります。
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鏡役だった子どもが、大人になると
親の鏡をして育った子どもは、
自分の気持ちを映してもらう経験が足りないまま大人になります。
すると、こんなことが起こりやすくなります。
①自分の感情がわからない
人の気持ちは敏感にわかるのに、「あなたはどうしたいの?」と聞かれると 言葉に詰まってしまう。親の鏡役をしてきたので、自分の感情を知ることができず、自分の感情自体を「ないもの」と感じている方も少なくありません。
②過剰に人に合わせてしまう
相手の期待に応えることが呼吸のように染みついている。
③条件付きの自信しか持てない
役に立てた時、褒められた時だけ自分に価値を感じられる。何もしていない自分には、価値がない気がする。
④白か黒かで考えてしまう
あいまいなこと、いいかげんな人が許せない。
ルール違反を見ると、自分のこと以上に腹が立つ。
時には、正してあげなきゃ、と人を責めたり、指摘したりしてしまう。
④は、コントロールされることや親に対して怒りや不信感が潜在的にはあるものの、それをはっきりと認識することが「危険」(見捨てられる)であると脳が判断していて表には出せない代わりに、自分以外の領域にある理不尽さへの怒りとして現れてしまうケースです。
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「親は悪くない」と思ってしまう理由
ここまで読んで、
「でもうちの親は、毒親なんかじゃない」
「お母さんはがんばっていた。悪いのは自分の方」
と感じた方もいらっしゃるかもしれません。
実は、そう感じること自体が鏡役だった子どもの特徴のひとつです。
子どもにとって、親に対する怒りや悲しみに気づくことは「親に見捨てられるかもしれない」という恐怖につながります。
だから心は、自分を守るために その気持ちに鍵をかけて、
「親は悪くない。悪いのは自分」
という形に、書き換えてしまうのです。
あなたが親をかばってしまうのは、
あなたが優しい子どもだった証拠でもあります。
ですがこれは、親を責めるために書いたものではありません。
親にも親の事情があり、親自身もまた鏡をもらえずに育ってきたのかもしれません。
ただ、
あなたが抱えている「なぜか生きづらい」の「なぜか」に、
名前がつくこと。
その生きづらさがあなただけのせいじゃなかったのかもしれない、
と知ってもらうきっかけになればと思います。
まずは気づくことが大切です。
生きづらさの紐解きは、 気づいたところからゆっくり始めれば大丈夫です。
長いあいだ誰かの鏡をしてきたとしたら、
これからは自分自身の気持ちを映してもらう番です。
気持ちがわからない状態であれば、自分がどう感じているかを、
小さな子どものお世話をするように、少しずつ紐解いてゆく必要があります。
ひとりで抱えるのが苦しくなったら、どうぞお気軽にご相談くださいね。
あなたの心に、 やわらかい光がとどきますように。