私が「気休め」を捨て、それでも手を離さないと決めた理由

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宿命魔導師のえむと申します。

プロフィールにも書ききれなかった
私の奥にあるものをここに置いていきます。

長くなります。 でも最後まで読んでもらえたら
私がどういう人間で、あなたに何を約束できるのか伝わるはずです。


幼い頃、水の底に沈んだことがあります。

光が遠ざかっていく。 音が消えていく。
冷たさだけが身体を包んで、意識がゆっくり溶けていく。

怖かった。 でも、それ以上に感じたのは孤独でした。

誰も来ない。 誰の声も届かない。
 一人で、静かに、沈んでいく。

あの瞬間に、見える世界の裏側にあるものが流れ込んできました。

人と人を繋いでいる糸。 絡まっている糸。 
切れかけている糸。 本来繋がるはずなのにまだ届いていない糸。

宿命の成り立ちを、私はあの水の底で識りました。

そしてもうひとつ。 一人で沈んでいく恐怖が
身体に刻まれたまま消えずに残りました。

この二つが、私のすべての始まりです。



生還してからの日々は、それまでとまるで別物でした。

人が口にしている言葉と、その奥にあるものが違う。
笑っているのに、奥は笑っていない。 
平気な顔をしているのに、身体の奥が悲鳴を上げている。

それが、聞きたくなくても勝手に流れ込んでくる。

最初はこれを呪いだと思っていました。

よかれと思って視えたことをそのまま口にする。 
でもその度に、人の顔が曇り距離ができ、やがて誰もいなくなる。

「なんで気づかなきゃいけないんだろう」
 「視えなければ、普通に生きられたのに」

そう思いながら過ごす日々に限界が来て
私は誰のそばにもいたくなくなり、日本を飛び出しました。


異国の地で、一人の師匠に出会いました。

その人は、私が「呪い」だと思い込んでいたものに
初めて名前をつけてくれた人。

「それは呪いじゃない。 お前が抱えているものには
停滞を解く道標としての意味がある」

その一言で、世界がもう一度変わりました。

師匠は厳しい人でした。 曖昧なことは言わない。
甘い言葉は一切くれない。 視えたものは、容赦なく突きつけてくる。

でも、突きつけた後に、必ずそばにいてくれる人でした。

ある雨の日のことを、今でもはっきり覚えています。 
私が自分の力に押し潰されそうになっていた時、師匠は否定しなかった。

ただ、「本当のこと」を静かに示してくれた。 
そしてその後も、隣にいてくれた。

真実を伝えることと、突き放すことはまったく違う。 
私はそれを、言葉ではなくあの人の在り方から学びました。



日本に戻り、鑑定を始めました。 
視える力がある。師匠から学んだ技術もある。 
これで人の役に立てると本気で思っていました。

でも、一度だけ大きな失敗をしました。

視えた厳しい真実をそのまま伝えた。
 お客様は、二度と来なくなりました。

あの時、激しく後悔しました。

「大丈夫ですよ」 
「きっとうまくいきますよ」

そう言っていれば、あの人は笑顔で帰ったかもしれない。 
また来てくれたかもしれない。

その後悔は、しばらく消えませんでした。



でも、時間が経って気づいたことがあります。

気休めを言って引き留めるのは、 宿命の絡まりに蓋をして
苦しみを長引かせているだけだ。

あの人が笑顔で帰ったとしてその先に何がある? 
同じ絡まりを抱えたまま、また同じ場所で止まるだけ。

気休めは、一瞬の麻薬にはなる。 
でも現実は1ミリも動かない。

それは優しさじゃない。形を変えた裏切りだ。

だから私は、気休めを捨てました。

でも、それだけじゃ足りなかった。


あの人が来なくなった本当の理由。
もっと後になって、ようやくわかりました。

厳しいことを言ったから離れたんじゃない。

厳しいことを言った後
私がそばにいなかったから離れたんだ。

真実を渡すだけ渡して、その重さを一緒に背負わなかった。 
受け止めきれない現実を突きつけて
あとは一人で立っていろと放り出したのと同じ。

それは気休めとは反対の方向で、同じことをしていた。
形が違うだけで、結局あの人を一人にしていた。
あの水の底の恐怖と、同じことを私がしてしまっていた。


人生の時間には限りがあります。
私はそれを、言葉ではなく身体で知っています。


「時間は当たり前に続くものじゃない」


だから、あなたの限りある時間を
 解決しない悩みのために浪費させることが私にはできない。

でも同時に、 厳しい真実を投げて一人にすることも私にはできない。

気休めで時間を奪うことも、 厳しさで人を一人にすることも
どちらもその人の人生を粗末にしていることに変わりはない。

私はどちらもしたくない。 




だから私は、宿命魔導師として覚悟を決めました。

視えたものは、そのまま伝える。 
耳が痛いことも、受け入れがたい現実も、全部。

でも、それは突き放すためじゃない。

「ここが絡まっている。だからここで止まっている」 
「ここを解けば、流れが変わる」

それを正確に示した上で、そこから一緒に進むためです。

あの雨の日、師匠がそうしてくれたように。 
何も否定せず、何も飾らず、本当のことを示した上で
隣にいてくれたように。

厳しさと冷たさは、違う。

私は厳しいことを言います。 あなたが目を背けたい現実も
そのまま伝えます。 でも伝えた後に手を離すことはしません。

これが、私がここにいる理由です。 
あの水の底から還ってきた私が決めた、たった一つの覚悟です。


あなたへ

ここまで読んでくれて、ありがとうございます。

もしあなたが今、動かない現実の中で立ち止まっているなら。
占いを巡っても何も変わらなかった日々に、疲れているなら。

一人で抱え込まなくていいです。

あなたの宿命がどれほど深く絡まっていても
私はその奥まで視ます。最後まで。

もう彷徨うのは終わりにしましょう。
 同じ場所で止まり続ける時間は今日で終わり。

そしてもし、進んだ先でまたつらくなったら
いつでも戻ってきてください。

私はここにいます。

えむ

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