こんにちは、同人活動や動画・配信向けの「作字ロゴデザイン」制作を中心に活動している蒼過 舞(あおか まい)です。
普段は気ままに文字を作ったり、好きなゲーム実況者さんのFAを描いたり、
同人誌のタイトルロゴや表紙まわりのデザインをお手伝いしたりしています。
今回は、自主制作とご依頼、それぞれの例をもとに、自分がどんなことを意識してデザインをしているかを紹介してみたいと思います。
当たり前ですが、自分自身のためにする作字と、依頼のためにする作字(を含むデザイン)では、思考の方法などがかなり変わってきます。
依頼を検討している方にも、作風だけでなく、考え方や姿勢を知っていただけたら嬉しいです!
自主制作:炭酸
▼ 夏に飲む炭酸の爽快さをそのまま形に
「炭酸、おいしい!夏大好き!」「作字大好き!楽しい!」という気持ちから生まれた、気持ち&自分の作風優先の自主制作です。
夏に飲む炭酸飲料は特別に美味しいことから、「特別感」も入れたデザインにしているのが特徴です。
同人小説の表紙に使えそうなモックアップと、少し文字を足して配信で使えそうなモックアップの2つで仕上げました。
(「飲み比べ」の部分は急ごしらえなので改善の余地ありです)
テーマは「夏/ポップ/爽やか」。
暑かった頃に下書きをしていたので、「夏だ〜!」「炭酸おいしい〜!」というテンションのまま作り始めました。
▼ デザインのこだわり
寒色(炭酸の水色)+暖色系(オレンジ)で、炭酸飲料の冷たさと太陽のような明るさの両方を表現しています。
「夏の暑さ」と「炭酸の清涼感」がどちらも伝わるよう、色のビビッドさと軽さのバランスを取りました。
炭酸と言えば人によって思い出すものが違うと思います。コーラだったり、ラムネだったり・・・
なので、さりげなくさくらんぼやアイスなどを入れて、「炭酸って別にこれ(思い浮かんだもの)だけじゃないよね!」と思わせるようにしました。
▼ 自分らしさが出たポイント
色使いの明るさ、影がついていてもポップに見えるところなどが、自分の“作風っぽさ”だと感じています。
そして、すべてがモチーフイラストで構成されているフルモチーフ(※私が勝手にそう言ってるだけです!笑)の作字は、自分が一番好きな表現方法です。
いろいろなモチーフを使っているのに、全体にまとまりがあってうるさく見えない。
絵で言えばごちゃ絵系だけど、なぜか統一感がある。
遠目で見たらポップで爽やか、近くで見ると「アイスってことはフロートかな?」と考えてもらえるような、そんなロゴを目指しました。
依頼制作:同人誌の表紙~裏表紙+イラスト
▼ 「柔らかな春〜冬」+「愛の盤石さ」を表現する表紙
ご依頼は、同人誌の表紙〜裏表紙までのデザインだったので、イラストもこちらで描かせていただきました。
本の内容・コンセプトは「すれ違いを乗り越えて辿りついた愛の盤石さ(を表現した)」とのこと。
全体の雰囲気としては「柔らかな春〜冬」というイメージが希望されていました。
それ以外はわりとこちらのお任せで、詳細な要望などはないタイプのご依頼でした。
▼ 制作の進め方と意識したこと
具体的なビジュアルの希望はなかったため、まずは作品を丁寧に読み込むところから始めました。
登場人物の関係性、時系列の移り変わり、すれ違いの背景などを理解し、
「なぜこの作品が“柔らかな春〜冬”の印象になるのか」を自分なりに整理してからデザインに入りました。
ラフ提案は3案ほどご用意しました(セルフボツを含めると5案近く作ったかも?)。
「これがいい!」と思ってもらえるように、異なる方向性(コンセプト違い)で複数案を見てもらう形をとりました。
▼ 表紙デザインの工夫
"柔らかな"というイメージがあったので、水彩風のイラストにすることで、優しさが滲むような柔らかさを表現しました。
また、時系列がはっきりと描かれている作品だったため、裏表紙▶︎表紙にかけて現在から今へ変わるように、イラストの季節感を大切にしました。
裏表紙は過去である冬、表紙は現在である春のイメージに合う小物を使用し、すれ違いの際は寒さが厳しい冬、それを乗り越えた後は"温かい"春になるように描きました。
▼ タイトルデザインの工夫
タイトルがやや長めだったことや、「可読性を優先したい」というご要望もあったため、
ロゴはモチーフを詰め込むよりも、雰囲気に馴染む構成で整えました。
ただし、全体に意味を込めたいという思いは変わらず持っています。
たとえば、表紙にさりげなく入れている“波”のモチーフ。
これは一見装飾のようでいて、「すれ違いによる困難=荒波」を表しています。
(実はそれ以外にも意味がありますが、ここでは伏せておきます!)
読後に表紙を見返したとき、「あっ、この波ってそういう意味?」と気づいてもらえたら嬉しいな〜と思って入れました。
▼ 自主制作との違いと気づき
自由に“好き”を詰め込める自主制作に対して、依頼制作では“相手の目的・表現したいことに沿うこと”が第一になります。
ただ、テーマの解釈の仕方や、「こういう感情をこう見せたい」という思考の組み立て方には、やっぱり自分らしさが出るなと感じました。
フルモチーフではなくても、思考や構成の意図がしっかりあることが、自分らしさの一部だと思っています。
それぞれで変わること・変わらないこと
自主制作は、「自分の好き」「試してみたい表現」「作っていて楽しい」が出発点になります。
ご依頼では、作品の内容・使用シーン・相手の目的などを大切にして、柔軟に調整していく力が求められます。
でも、どちらにも共通しているのは「意味を持たせて作る」という姿勢です。
なんとなく可愛いではなく、「なぜこの色なのか」「なぜこの形なのか」を考えること。
見た瞬間だけでなく、あとから気づける仕掛けを用意すること。
そして、ご依頼者様やその作品の読者のことを思いながら構成を整えること。
作風の調整できますが、考え方の軸は変わりません。
それが、作風とは別の、"私のデザイン"だと思っています!
ここまで読んでくださってありがとうございます。
・作風が合うか見てみたい
・思考の方向性を知っておきたい
・イメージが固まっていなくても大丈夫かな?
そんな風に思っている方の参考になれば幸いです。
ふんわりした状態からのご相談でも大歓迎ですので、どうぞお気軽にご連絡ください!