私の社会人スタートはアニメのプロダクションで事務所こそありましたが雇用的にはフリーランス、業務委託契約(契約書はなかったけど)でした。個々の業務にコスト設定されていて、動画マンは1枚●●●円でした。具体的な数字はいえないですが、自販機の飲料代くらいです。月の総枚数が700枚を超えればどうにか生きていけるかな、という金額ですが、新人の頃の作画枚数は500枚が限度ですし、作画スキルが必要な原画さんになればちゃんと食べていけるようになるのでこの作業はいうなれば誰でもできる、修行期間の業務になります。原画さん、作画監督さん、演出家などは一般的なサラリーマンくらいの賃金になりますのでいうほど「ブラック」な業界ではありません。
ですが、その中で線の多いものがあったりするわけです。それだと1日2枚。時給・・・計算できないですね。絵の込んだものはやっぱり時間がかかります。
以降の職業は給料ベースになるので以降は赤貧ライフになることはなかったですが、当時の癖とというかこの仕事1時間いくらくらいだろうというのが染み付いています。プロジェクトマネジメントに向いているとよく言われるのですが、この作業はどのくらい時間がかかるのだろうと計算する癖があり、外注しても他の人ほど「この時間があればできるよね」判断しての発注なので、正直他のディレクターより厳しいかもですね。はじめからできると見込んでいるので。
逆に客からの発注でその物量計算が落ちたままの指示がくることがあります。そういう人には内心「お前は給料分の仕事をしていない」と、客でもかなり冷たくなりますし、「そのポジション代われ」と、本気で思います。
知らないことは恥です。AIが魔法のようにもてはやされていますけど、その後ろにはプログラム開発をしているエンジニアがいます。この方々の労力と現在のAIのアウトプットは正直見合っていない。AIによって何が起こるのか、丸投げする人が仕事を失うということです。時給にしたら無価値ですので。
アフターコロナは思ったより自分達の時間を進めてしまいました。ホワイトカラー、ゼネラリストには大変受難な時代です。