“親切にされると、なぜか落ち着かない”あなたへ。心理学が教える“お返ししなきゃ”のほどき方

“親切にされると、なぜか落ち着かない”あなたへ。心理学が教える“お返ししなきゃ”のほどき方

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コラム

うれしかったはずなのに、気になってしまう

友人から旅行のお土産をもらった。
「これ、好きそうだったから」と笑って渡され、素直にうれしかった。
ところが、帰り道になると「何かお返しをしなきゃ」と考え始める。
何をあげれば釣り合うだろう。
いつまでに返せば失礼にならないだろう。
せっかくのプレゼントなのに、気づけば宿題をもらったような気持ちになっている。
食事をごちそうになったときや、仕事を手伝ってもらったときにも、似たことがあります。
ありがたいと思っているのに、相手に何かをしてもらったままでは落ち着かないのです。

親切を「借り」のように感じることがある

誰かに何かをしてもらったら、お返しをする。
それ自体は、人間関係の中で自然なことです。
ただ、そこに「返さなければ申し訳ない」という気持ちが強く働くと、親切を受け取ることが負担になる場合があります。
人によっては、誰かに頼ったり、世話になったりすることに、どこか居心地の悪さを感じることもあります。
これまでの人間関係の中で、何かをしてもらったら応えなければならないと感じてきたのかもしれません。
そうした経験が、今の受け取り方に影響する場合もあります。
親切そのものが嫌なのではなく、受け取ったあとに生まれる気持ちが苦しいのです。

「ありがとう」だけで終わってもいい

次に誰かから親切にされたら、まずは「ありがとう」と伝えてみてください。
すぐにお返しを考えなくても構いません。
もちろん、何かを返したくなったら、そうすればよいでしょう。
ただ、「返さないと落ち着かない」のか、「うれしかったから何かしたい」のかを、少し考えてみる。
同じお返しでも、その二つでは気持ちが違います。
相手は、あなたに喜んでほしかっただけかもしれません。
好意を受け取って、うれしかったと思う。
そこでいったん終わる関係があってもよいのです。

受け取ることが苦手な自分について、話してみる

「人に何かをしてもらうと、どうしても気になってしまう」
そんな気持ちを誰かに話してみてもよいでしょう。
話しているうちに、お返しをしないことより、相手に負担をかけたと思われることが怖かったのだと気づくかもしれません。
あるいは、誰かに頼ること自体が苦手だったと分かることもあります。
誰にも迷惑をかけず、何も受け取らずに生きていくことは難しいものです。
私たちは誰かを助けることもあれば、助けられることもあります。
親切にしてもらったとき、すぐに何かを返そうとせず、その人の気持ちをしばらく大切にしてみる。
そんな受け取り方があってもよいのだと思います。

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