“あのとき、こう言えばよかった”が止まらないあなたへ。心理学が教える“頭の中の反論”の終わらせ方

“あのとき、こう言えばよかった”が止まらないあなたへ。心理学が教える“頭の中の反論”の終わらせ方

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コラム

帰ってからなら、いくらでも言葉が出てくる

職場で嫌なことを言われた。
その場では驚いて、「あ、はい」としか返せなかった。
でも、帰りの電車で急に腹が立ってくることがあります。
「あの言い方、おかしくない?」
「こう言い返せばよかった」
家に着いてからも、頭の中では会話のやり直しが続く。
今さら相手に言うつもりはないのに、何度も同じ場面を再生してしまいます。
言えなかった自分まで情けなく感じて、さらに苦しくなることもあります。

その場で言葉が出ないのは、不思議なことではない

臨床心理学では、強い驚きや緊張があると、普段のように考えたり言葉を選んだりしにくくなることがあります。
突然責められたり、予想していなかったことを言われたりすれば、まずその場をやり過ごすことに心が向くこともあります。
落ち着いてから「あれは嫌だった」と分かるのは、反応が遅いからではありません。
安全な場所に戻って、ようやく気持ちと言葉が追いついてきたのかもしれません。
あとから言葉が出てくる自分を、「弱かった」と決めつけなくてもよいのです。

頭の中で勝つより、「何が嫌だった?」を考えてみる

反論を何度も考えているときは、相手を言い負かす言葉より、自分が何に傷ついたのかを探してみてください。
馬鹿にされた感じがした。
一方的に決めつけられた。
人前で言われたのが嫌だった。
本当は「そんな言い方はしないでほしい」と伝えたかった。
そこが分かると、頭の中の言い争いが少し違って見えてきます。
大切なのは、過去の場面で完璧に言い返すことではなく、自分が守りたかったものを知ることです。

「言い返せなかったこと」を話してもいい

こういう話は、「もう終わったことだから」と人には言いにくいものです。
でも、「その場では何も言えなかったんですけど、あとからすごく腹が立ってきて」と話しても構いません。
誰かに聞いてもらううちに、頭の中だけで続いていた会話が少しずつ現実の言葉になっていくことがあります。
そして、「次に同じことがあったら、これは言ってみよう」と考えられることもあります。
過去の自分に完璧な返事を求めるより、言えなかった気持ちを今の自分が受け取ってあげる。
それだけでも、終わらなかった会話を少しずつ終わらせていけるのだと思います。

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