“うまく説明できないから、相談できない”あなたへ。心理学が教える“まとまってから話さなきゃ”のほどき方

“うまく説明できないから、相談できない”あなたへ。心理学が教える“まとまってから話さなきゃ”のほどき方

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コラム

話したいことはあるのに、どこから話せばいいか分からない

なんとなく苦しい。
誰かに聞いてほしい気もする。
でも、「何があったの?」と聞かれると、うまく答えられないことがあります。
原因がひとつではなかったり、いつからつらいのか自分でも分からなかったりする。
話し始めても、途中で別のことを思い出してしまう。
すると、「こんなまとまっていない話を聞かせても困るよな」と、相談すること自体をやめてしまいます。
でも、気持ちはいつも、説明しやすい順番で出てくるわけではありません。

心の中は、最初から整理されているとは限らない

臨床心理学では、人に話すことには、自分の経験や気持ちを整理していく働きもあると考えます。
つまり、整理できたから話すのではなく、話しているうちに整理されることもあるのです。
「仕事のことだと思っていたけど、本当は家族のことも気になっていた」
「腹が立っていると思っていたけど、寂しかったのかもしれない」
そんなふうに、言葉にして初めて分かることがあります。
最初から結論まで用意しておく必要はありません。

「分からない」を、そのまま話してみる

何から話せばよいか分からないときは、「自分でもうまく説明できないんです」と始めても構いません。
「何がつらいのか、よく分からなくて」でもいい。
話が前後しても、同じことを何度言っても大丈夫です。
むしろ、何度も出てくる言葉には、その人にとって大事なものが隠れていることがあります。
相談は、分かりやすく説明するための発表会ではありません。
まとまっていないところから、一緒に見ていくこともできるのです。

まとまるまで、ひとりで抱えなくてもいい

「もう少し自分で考えてから話そう」と思っているうちに、何週間もたってしまうことがあります。
でも、ひとりで考え続けるほど、かえって同じところをぐるぐる回ってしまうこともあります。
そんなときは、「うまく話せないかもしれないけど」と誰かに声をかけてみてもよいでしょう。
話している途中で黙ってもいいし、「やっぱり分からない」と戻っても構いません。
誰かに聞いてもらう中で、少しずつ自分の言葉が見つかることがあります。
相談は、答えを持っていく場所ではなく、まだ名前のついていない気持ちを探す場所でもあるのだと思います。

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