“一度わかってもらえないと、もう誰にも話したくなくなる”あなたへ。心理学が教える“伝わらなかった傷”の扱い方

“一度わかってもらえないと、もう誰にも話したくなくなる”あなたへ。心理学が教える“伝わらなかった傷”の扱い方

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コラム

勇気を出して話したのに、余計につらくなった

ずっとひとりで抱えていたことを、思い切って誰かに話した。
でも、「考えすぎじゃない?」と言われたり、すぐにアドバイスをされたりした。
あるいは、思っていたより軽い反応が返ってきた。
そんな経験をすると、「やっぱり話さなければよかった」と思うことがあります。
そして次に誰かから「何かあった?」と聞かれても、「大丈夫」と答えてしまう。
話した内容だけでなく、「わかってもらえなかったこと」まで、新しい傷として残ってしまうことがあるのです。

人に話すことには、小さな賭けが含まれている

臨床心理学では、自分の気持ちを誰かに伝えることは、人との関係の中で行われる大切な営みだと考えます。
とくに、普段あまり弱音を吐かない人にとって、「実はつらい」と言うことには勇気がいります。
だからこそ、その言葉を軽く扱われると、想像以上に傷つくことがあります。
「この人に話しても無駄だった」が、いつの間にか「誰に話しても無駄だ」に変わることもあります。
でも、ひとりに伝わらなかったことと、誰にも伝わらないことは同じではありません。

“分かってくれなかった人”と“分かってくれる人”は別

人には、それぞれ聞ける話と、うまく聞けない話があります。
心配するとすぐ解決策を出す人もいます。
重たい話になると、冗談に変えてしまう人もいます。
それは、あなたの話に価値がなかったからとは限りません。
「あの人にはうまく受け止めてもらえなかった」と、相手との組み合わせの問題として考えてみることもできます。
話す相手を変えることは、逃げることではありません。
自分の気持ちを置ける場所を探し直すことです。

「前に話して傷ついた」ことから話してもいい

もう一度誰かに話すのが怖いなら、最初から悩みの本題を話さなくても構いません。
「前に相談したとき、うまく分かってもらえなくて、それから話すのが怖いんです」と、その経験から始めてもよいのです。
ちゃんと受け止めてもらえる経験があると、「話すことそのものが危ないわけではなかった」と少しずつ感じられることがあります。
一度閉じた心を、無理に大きく開く必要はありません。
ほんの少し話してみて、大丈夫そうならもう少し話す。
そのくらい慎重でもいいのだと思います。

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