“家に帰っても仕事が終わらない”あなたへ。心理学が教える“頭の中の残業”の終わらせ方

“家に帰っても仕事が終わらない”あなたへ。心理学が教える“頭の中の残業”の終わらせ方

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コラム

身体は帰宅しても、心だけ職場に残っている

仕事を終えて家に帰ったのに、昼間の出来事を何度も思い返してしまうことがあります。
あの返事でよかったのか。
明日の準備に漏れはないか。
頼まれたことを忘れていないか。
食事中も入浴中も仕事のことが浮かび、休んでいる気がしない。
何もしていない時間にまで焦りを感じ、「もっと考えておいたほうがいい」と頭を働かせ続けてしまいます。
身体は自宅に戻っていても、心はまだ職場で緊張しているのかもしれません。

頭の中で考え続けるのは、忘れないため

臨床心理学では、人は終わっていないと感じる出来事を、心の中に残しやすいと考えます。
返事を保留にした仕事。
相手の表情が気になった会話。
明日までに決めなければならないこと。
こうした未完了の感覚があると、心は「まだ注意を向けておかなければ」と働き続けます。
特に、責任感が強い人や失敗を避けたい人ほど、仕事を忘れることに不安を感じやすくなります。
考え続けているのは、仕事が好きだからでも要領が悪いからでもなく、きちんと役割を果たそうとしているからなのです。

仕事を忘れるのではなく、明日の自分に預ける

頭の中の残業を終えるには、「考えないようにしよう」と無理に押さえ込むより、気になることを外に出す方法があります。
明日することを三つだけ書く。
気がかりな点を短くメモする。
「ここから先は明日の自分が考える」と区切る。
書いて残すことで、心は覚え続ける役割から少し離れやすくなります。
着替える、照明を変える、温かいものを飲むなど、仕事から生活へ戻る小さな儀式をつくることも役立ちます。
切り替えには、意思の強さよりも分かりやすい境目が必要なのです。

頭から離れないことには、理由がある

それでも同じ場面ばかり浮かぶときは、仕事量だけでなく、そこで感じた気持ちが残っている場合があります。
納得できなかった。
傷ついた。
失敗が怖い。
誰かに認めてほしかった。
そうした気持ちは、予定表に書くだけでは消えないことがあります。
「なぜこんなに気になるのだろう」と誰かに話してみると、仕事の問題だと思っていたものの奥から、自分が抱えていた不安や悔しさが見えてくることがあります。
家に帰ったあとまで働き続ける心にも、役割を降りて安心して休める時間が必要なのだと思います。

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