少しずつ、少しずつ──うそ替え鳥が回る理由を探して

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家の静かな場所に、
そっと置かれている小さな木の鳥。

うそ替え鳥
天満宮で、毎年1月15日と25日にだけ授与される、特別な鳥です。
しかも数量限定で、誰でも手にできるわけではないと聞きます。

私はいつもお仕事のある日で、天満宮になかなか行けないので、
毎年、大切な友人が私のためにうそ替え鳥を受け取ってきてくれます。
その優しさに支えられて、
新しい年の始まりに、そっと家へ迎え入れるこの小さな鳥は、
私にとってとても特別な存在になっています。

うそ替え鳥には、
「災いを嘘に変え、幸運を運んでくれる」という言い伝えがあります。
過ぎた悲しみやつらかった出来事を、
まるでなかったかのように、
やさしく包み込んでくれる鳥──
そんな存在です。

静かに、そっと、そこに置かれているだけのはずなのに。

いつからか、
このうそ替え鳥が、ほんの少しずつ向きを変えていることに気がつきました。

右に、左に。
ある日は、かすかに右へ傾き、
またある日は、左へとそっと向きを変えている。

誰も触れていないはずなのに、
風が吹き抜けたわけでもないのに。

なぜだろう?
どうして少しずつ回っていくのだろう?

私はただ、
その不思議さに、静かに心を動かされています。

右回り、左回り。
どちらもあって、規則性があるわけでもないようで。
ただ、確かに少しずつ、動いている。

何か意味があるのかな、
それとも、たまたまなのかな。
そんなふうに、時折思い巡らせています。

不思議なことに、
誰か他にも、同じような経験をしている人がいないかと
SNSやいろいろな場所で調べてみたのですが、
今のところ、見つかっていません。

もしかしたら、私だけなのかな。
でも、きっとどこかに、
同じように「うそ替え鳥が回る」不思議を感じたことのある人が、
そっと存在している気もして。

そんな誰かに、
「うちのうそ替え鳥も動くよ」と、
ふわりと話してもらえたら、
とても嬉しいな、と思っています。

意味があるのか、ないのか。
それも、たぶん、わからないままでいいのでしょう。

ただ、不思議だな、
面白いな、
そんなふうに、
静かに心を遊ばせることができるこの時間が、
私にとっては何よりの宝物です。

今日も、
うそ替え鳥はそっと、静かに、
私の暮らしを見守っています。

そしてまた、
少しだけ違う方向を向いているかもしれない、
そんな小さな奇跡に、心を和ませながら。

少しずつ、少しずつ。
うそ替え鳥と一緒に、今日を過ごしています。

🌸咲良🌸


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