それ、本当にあなたのせいですか?

それ、本当にあなたのせいですか?

記事
コラム
子どもが機嫌が悪い。
→ 私の育て方が悪いのかも。

職場で誰かの態度が冷たい。
→ 私、何かしたかな。

友達から連絡が来なくなった。
→ 私に問題があったのかも。

家族が不機嫌。
→ 私のせいかもしれない。

そんなふうに、何か起こるたびに、
「私が悪かったのかもしれない」
と、自分に原因を探してしまうことはありませんか?

でも、一度立ち止まって考えてみてください。
それは、本当に「事実」でしょうか?

「見たこと」と「考えたこと」は、同じではない。

研究では、得られた情報をそのまま結論にするのではなく、
「実際に観察できたことは何なのか」
「そこから何が考えられるのか」
を分けて整理することが大切です。

実はこれ、日常生活でも同じことができます。
例えば、
「相手の返事がそっけなかった」
ここまでは、実際に自分が観察したことかもしれません。
でも、
「私のことを嫌っている」
「怒っている」
「私が何か悪いことをした」
というのは、その出来事から自分が導き出した解釈や推測です。

相手はもしかしたら、
ただ考え事をしていたのかもしれない。
悲しいことがあったのかもしれない。
体調が悪かったのかもしれない。
あるいは、本当にいつも通りだったのに、自分の心が不安になっていることで、いつもより冷たく見えていただけなのかもしれません。

私自身も、よく「心のフィルター」をかけてしまいます。
例えば、夫の様子がいつもと少し違うと、
「なんか冷たい……」
「怒ってるのかな?」
「私、何かしたのかな?」
「私のせいかも……」
と、頭の中でどんどん話が進んでしまう。
そして夫に、「怒ってる?」と聞く。
すると、
「怒ってないよ。普通だよ。」
「ただ疲れてるだけ。」
という答えが返ってくる。
これを私は、何度も何度も繰り返してきました。
そしてある日、ついに夫から、
「怒ってる?っていつも顔色を伺ってくるの、嫌だ!」
と言われてしまいました。

……そりゃ、そうですよね!
夫は怒っていない。
ただ疲れていただけかもしれない。
それなのに私は、
「夫が冷たいように感じた」というところから、
「夫は怒っている」
「私が何かした」
「私が悪い」
と、どんどん自分の中でストーリーを作ってしまっていたのです。

だから私は、「3つに分ける」ことを意識しています。
何か気になることが起きたとき、
① 観察できたこと
実際に何が起こった?
② 解釈
私はそれをどう受け取った?
③ 推測
そこから、どんなことを想像している?
この3つに分けてみる。

例えば、
観察:「夫の返事がいつもより短かった。」
解釈:「なんだか冷たく感じた。」
推測:「怒っているのかもしれない。」「私が何かしたのかもしれない。」
結論:「私が悪い。」
……あれ?
「私が悪い」という結論にたどり着くまでに、いくつもの「かもしれない」が入っています。
そう考えると、「私が悪い」というのは、事実ではなく、自分の中で作り上げた一つの仮説なのかもしれません。
もちろん、本当に自分に原因がある場合もあります。
だからこそ、
「全部私のせいではない!」と決めつけることも、
「全部私が悪い!」と決めつけることもせず、
まずは事実を整理してみる。
私は、それが大切なのだと思っています。

自分を責める前に、「本当にそうなの?」と問いかけてみる。
「私が悪かったのかも。」そう思ったとき、すぐに自分を責めるのではなく、
「それは事実?それとも、私の解釈?」と、一度問いかけてみる。
たったそれだけでも、自分の中で膨らんでいた不安が、少し小さくなることがあります。
そして、「もしかしたら、私が思っていたのとは違うかもしれない」という、別の可能性にも気づけるようになります。

私は、自分を責める癖がなかなか抜けません。
今でも、「私が悪かったのかな」と考えてしまうことがあります。
でも以前より、
「ちょっと待って。これは事実?それとも私の解釈?」と、一歩引いて考えられるようになりました。
自分を責めることを完全になくすのではなく、自分の感情と、実際に起きたことを分けて考えてみる。
それだけでも、自分自身への見方は少しずつ変わっていくのだと思います。

一人で考えていると、「私が悪い」という結論にたどり着いてしまうことがあります。
そんなときは、誰かと一緒に、
「何が事実で、何が私の解釈なのか」
を整理してみませんか?
誰かに答えを決めてもらうためではありません。
あなたを責めるためでもありません。
あなた自身を、もう少し正確に理解するために。
自分の中にある不安や思い込みを、一つひとつ言葉にしていく。
すると、
「私、こんなふうに考えていたんだ」
「本当は、こんなことが不安だったんだ」
と、自分でも気づいていなかった気持ちが見えてくることがあります。

私は研究者として、情報を整理し、本質を見つけていくことを大切にしてきました。
そして今は、その「整理する視点」を、誰かが自分自身を理解するためにも役立てたいと思っています。
あなたが自分を責めるためではなく、あなた自身を大切にするために。
一緒に、あなたの中にある「事実」と「解釈」を整理してみませんか?
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す