18人いた会社で、最後は一人になった

記事
コラム

一番多いとき、会社にはアルバイトも含めて18人くらいの人がいま

建物も3棟ありました。

それが2棟になり、最後は1棟になった。

社員も一人、また一人といなくなって、最後は僕一人になりました。

一人になった会社にいると、ときどき思いました。

「昔は、人がいっぱいいたんだよな」

そして、もう一つ。

「自分は何を間違えたんだろう」

人も減った。建物も減った

会社を経営しているときは、毎日のことで精いっぱいです。

売上のことを考える。

仕事を取ってくる。

社員のことを考える。

外注さんに仕事をお願いする。

目の前のことをずっとやっているから、会社が少しずつ小さくなっていることを、そのたびにしみじみ考えていたわけではありません。

でも、振り返ると、ずいぶん変わりました。

3棟あった建物が2棟になった。

そして1棟になった。

18人くらいいた人たちも、最後には僕一人になった。

数字にすると簡単です。

18人が1人。

3棟が1棟。

でも、その間には何年もの時間があります。

社員はみんないなくなった

会社を畳んだときには、もう社員はいませんでした。

僕一人です。

社員が辞めていった理由は、それぞれ違います。

だから「会社が苦しくなったら、みんな僕から離れていった」なんて言うつもりはありません。

僕自身、経営者としてもっとできたことがあったのかもしれない。

違うやり方があったのかもしれない。

今でも答えはわかりません。

ただ、一人になった会社にいると、

「昔はここに人がいっぱいいたんだよな」

と思うことはありました。

そして、

「自分は何を間違えたんだろう」

とも思いました。

それでも残った人がいた

仕事で付き合っていた人たちとも、会社を畳んだことで関係がなくなりました。

考えてみれば当たり前です。

こちらから仕事を発注しなくなれば、外注さんとの仕事上の関係もなくなります。

でも、全員との付き合いがなくなったわけではありません。

今でも付き合っている外注さんがいます。

仕事をお願いする関係でありながら、友達としても付き合える人たちです。

会社がなくなったあとも、食事に誘ってくれます。

僕を囲む食事会を開いてくれることもあります。

ありがたいなと思います。

ただ、そんな席で、ふと思うことがあります。

「僕以外は、みんな社長なんだよな」

僕だけ、社長ではなくなった

以前なら、僕もその中の一人でした。

経営者同士で食事をしていた。

今は違います。

僕は会社員です。

もちろん、誰かに何かを言われるわけではありません。

「もう社長じゃないもんね」

なんて言う人もいません。

普通に食事をして、普通に話をします。

関係も変わっていません。

だからこそ、自分の中だけで思うんです。

「みんな社長なんだよな」

と。

会社を畳むということは、借金を整理したり、会社を法的に終わらせたりすることだけではありませんでした。

僕の場合は、18人いた会社から最後は一人になり、3棟あった建物が1棟になり、そして自分自身も社長ではなくなりました。

それでも、残った付き合いがあります。

仕事がなくなっても、食事に誘ってくれる人がいる。

それは素直にうれしいです。

でも、その席で、

「僕以外は、みんな社長なんだよな」

と思う自分もいる。

たぶん、会社を畳んだ後というのは、こういう小さなところでも、自分が社長ではなくなったことを感じるものなんだと思います。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す