「会社を畳んだら、僕も破産するのか?」検索ばかりしていた

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会社を畳むことが頭に浮かぶようになってから、ネットでいろいろ調べました。

一番知りたかったのは、会社のことより、自分と家族がどうなるのか。

個人破産をしなくて済むのか。

自宅を残せるのか。

財産は、どれくらい残せるのか。

この3つです。

銀行からの借入は2億円ほどありました。

会社を畳んだら、この借金はどうなるんだろう。

会社だけの問題で終わるのか。

自分まで破産することになるのか。

家までなくなるのか。

怖いですよね。

僕も怖かった。

だから、ネットで調べました。

「経営者保証に関するガイドライン」を見つけた

検索しているうちに、

「経営者保証に関するガイドライン」

というものがあることを知りました。

会社を整理することになっても、一定の条件のもとで経営者個人の保証債務を整理するための枠組みがある。

調べていくと、個人破産をしない方法があるらしい。

自宅を残せる可能性もあるらしい。

財産についても、一定の考え方があるらしい。

「もしかしたら、全部を失わなくても済むのか」

当然、そう思います。

でも、すぐ次の疑問が出てくるんです。

「で、僕はこれを使えるの?」

ここが分からない。

ネットをいくら読んでも、僕の会社の決算書を見てくれるわけではありません。

借入の内容も、保証の状況も、僕の財産も、家の住宅ローンも知らない。

当然ですよね。

ネットに書いてあるのは制度の説明であって、

「あなたの場合はこうなります」

とは書いていないんです。

調べても、最後のところが分からない

会社の経営をしていると、分からないことがあれば自分で調べます。

僕もそうでした。

検索する。

読む。

また分からない言葉が出てくる。

その言葉を、また検索する。

そうすると、別の記事が出てくる。

読む。

また調べる。

知識は少しずつ増えていきます。

でも、不安がなくなるかというと、僕の場合はなくなりませんでした。

知りたいのは制度そのものではなく、

「結局、僕はどうなるの?」

だからです。

個人破産をしなくて済むのか。

家は残るのか。

財産はどれくらい残るのか。

そこが知りたい。

でも、自分では判断できませんでした。

「私的整理」「特別清算」を知ったのは、そのあとだった

私的整理や特別清算について具体的に理解したのは、中小企業活性化協議会に相談してからです。

「ああ、そういう方法もあるのか」

という感じでした。

僕は最初から、

「経営者保証に関するガイドラインを利用して、私的整理をして、特別清算で会社を終わらせよう」

なんて考えていたわけではありません。

そんな知識はありませんでした。

自分で調べていたこと。

中小企業活性化協議会で教えてもらったこと。

弁護士の先生から説明されたこと。

一つずつつながって、ようやく、

「自分の会社は、こういう方向で整理していくんだ」

という道筋が見えてきたんです。

結局、僕はどうなったのか

最終的に、僕は特別清算で会社を整理しました。

そして、経営者保証に関するガイドラインを利用しました。

結果として、個人破産はしませんでした。

自宅も残すことができました。

ただし、

「財産も全部残せました」なんて話ではありません。

僕の場合、車も含めて財産を手放しました。

手元に残った財産は99万円。

それ以外は手放すことになりました。

だから僕は、

「この制度を使えば財産を守れますよ」

なんて言えません。

僕の場合はこうだった、というだけです。

借入も違えば、保証の内容も違う。

持っている資産も違います。

そして、制度や手続きについて最終的に判断するのは僕ではありません。

そこは弁護士などの専門家に相談する話です。

それでも、経験した人に聞きたくなる

今振り返ると、僕がネットで検索していた頃に知りたかったのは、法律の説明だけではなかったような気がします。

もっと単純なことです。

「実際に会社を畳んだら、どうなったんですか?」

これを誰かに聞きたかった。

2億円の借入があって、怖くなかったのか。

弁護士には何を聞いたのか。

銀行とはどういう話をしたのか。

家族にはどう話したのか。

本当に家を失うと思ったのか。

会社を畳んだあと、どうやって生活したのか。

制度の説明を100回読むより、

「あなたの場合、実際どうだったんですか?」

と経験した人に聞いてみたい。

今なら、その気持ちがよく分かります。

僕に答えられるのは「僕の場合」です

今、僕は経営危機や廃業で悩んでいる経営者の方の相談を受けています。

ただ、僕に、

「経営者保証に関するガイドラインは使えますか?」

と聞かれても、判断はできません。

僕は弁護士ではないからです。

「自宅を残せますか?」

「個人破産を避けられますか?」

これも同じ。

そこは専門家に相談してください。

でも、

「あなたはどうだったんですか?」

なら話せます。

会社を畳もうと思ってから、何を調べたのか。

どこへ相談したのか。

何が怖かったのか。

弁護士とどんな話をしたのか。

家族はどうなったのか。

会社を畳んだあと、どうやって働き始めたのか。

格好いい話だけじゃなく、惨めだったことも、死にたいと思ったことも含めて話せます。

ネットで調べているけれど、

「自分の場合はどうなるんだろう」

が頭から離れない。

もし、そんな状態なら、その気持ちはよく分かります。

僕も同じところにいました。

まず経験者の話を聞いて頭の中を整理する。

そのうえで、本当に判断が必要なことは専門家に相談する。

そんな順番があってもいいと思います。

僕の場合、検索しても検索しても最後まで分からなかったのは、

「結局、僕はどうなるの?」

でした。

そして、その答えが少しずつ見え始めたのは、ネットの画面を閉じて、人に相談するようになってからでした。
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