名称は「クッキー」?「焼菓子」?手作りお菓子のラベルの名称の決め方

名称は「クッキー」?「焼菓子」?手作りお菓子のラベルの名称の決め方

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ビジネス・マーケティング
こんにちは。中級食品表示診断士のRiilyです。

ラベルのいちばん上にある「名称」の欄。「クッキー」と書けばいいのか、「焼菓子」がいいのか、商品名をそのまま書いていいのか、迷ったことはありませんか。

この記事では、名称の決め方と、「クッキー」と書くときに知っておきたい業界のルールを整理します。

名称は「中身がわかる一般的な名前」

食品表示基準では、名称は「その内容を表す一般的な名称」を書くことになっています。買う方が、何の食品なのかを正しく思い浮かべられる名前です。

商品名とは別のものと考えてください。

・商品名:ほろほろバタークッキー、森のくまさんサブレ など(自由につけられる名前)
・名称:焼菓子、クッキー、マフィン など(中身を表す一般的な名前)

商品名がそのまま一般的な名前になっている場合は、商品名を名称に使うこともできます。

商品名のそばに書けば、名称の欄は省ける

パッケージの表(商品名のすぐ近く)に、一般的な名前をはっきり書いておけば、一括表示の中の名称の欄は省くことができます。

例:商品名「森のくまさん(焼菓子)」

ただし、一般的な名前を商品名よりずっと小さく書くような方法は、誤解を招くため認められていません。

「クッキー」には業界のルールがある

ビスケットやクッキーには、業界団体が定めた「ビスケット類の表示に関する公正競争規約」というルールがあります。景品表示法にもとづいて、消費者庁と公正取引委員会の認定を受けたものです。

この規約では、「クッキー」はビスケットのうち、次のようなものとされています。

・「手づくり風」の見た目である
・糖分と脂肪分の合計が、重さの40パーセント以上
・卵、乳製品、ナッツ、ドライフルーツ、はちみつなどで特徴をつけて、風味よく焼き上げたもの

この規約に参加していない事業者は、規約そのものには縛られません。個人で作って売る方の多くは、参加していないと思います。

それでも、「クッキー」という言葉がどんなお菓子を指すかの目安になるので、名称を決めるときの参考になります。

一般にクッキーと呼ばれるお菓子なら、名称を「クッキー」としてかまいません。

迷ったら「焼菓子」

「焼菓子」は、焼いて作るお菓子を広く表す名前で、市販のお菓子でもよく使われています。クッキー、サブレ、マフィン、フィナンシェなどをまとめて表せるので、迷ったときに使いやすい名称です。何種類かを1袋に詰め合わせるときにも向いています。

味ちがいを並べて売るときは、「焼菓子(チョコ)」「焼菓子(抹茶)」のように、名称に括弧をつけて書き分ける方法もあります。誤解を招かない範囲であれば、名称に括弧をつけて商品名などを添えることができます。

ほかのお菓子の名称

マフィン、パウンドケーキ、マドレーヌ、フィナンシェなどは、食品表示基準に名前の細かい決まりはありません。中身どおりの一般的な名前を書けば大丈夫です。

一方で、パンとジャムは、食品表示基準で名称の書き方が決められています。

・パン:食パンは「食パン」、菓子パンは「菓子パン」、それ以外のパンは「パン」
・ジャム:1種類の果物なら「いちごジャム」「りんごジャム」のように果物の名前をつけ、2種類以上なら「ミックスジャム」。マーマレードは「マーマレード」

チョコレートは、クッキーと同じように業界の規約があり、カカオ分などによって「チョコレート」「準チョコレート」などに分かれます。チョコレートそのものを名称にするときは、確認してから決めると安心です。

名前に入れる言葉にも気をつける

名称や商品名に入れた言葉が中身と食いちがうと、景品表示法の問題になることがあります。

・植物油で作ったホイップクリームを使っているのに、「生クリーム」と書く
 生クリームは、牛乳から作るものです。植物油を泡立てて生クリームに似せたホイップクリームを「生クリーム」と書くと、実際とちがう表示になります。消費者庁が飲食店のメニュー表示について出している資料でも、問題になる例として挙げられています。
 牛乳から作った生クリームを泡立てて使っているなら、「生クリーム」と書いて問題ありません。見分けるときは、仕入れたパックの裏を見てください。「種類別 クリーム」と書いてあれば生クリーム、「乳等を主要原料とする食品」と書いてあれば、植物性脂肪などが入ったものです。
・「北海道産バター使用」のように産地を入れると、原則として、その原材料の割合も書く必要がある(食品表示基準の「特色のある原材料」のルール)。なお、「バター使用」「バターたっぷり」のように、原材料を一般的な名前で書くだけなら、このルールには当たりません

まとめ

・名称は「中身がわかる一般的な名前」で、商品名とは別のもの
・商品名のそばに一般的な名前をはっきり書けば、名称の欄は省ける
・「クッキー」は業界の規約に定義がある(参加していなければ規約には縛られないが、目安になる)
・迷ったら「焼菓子」。味ちがいは括弧で書き分けられる
・パンとジャムは、食品表示基準に名称の決まりがある
・名前に入れる言葉は、中身と食いちがわないようにする

名称は、ラベルの中でいちばん最初に目に入るところです。ラベルの作成やチェックのときに、商品名やパッケージの言葉もあわせて確認しています。購入前の相談は無料です。

作ったラベルを確認してほしい方は、こちらもどうぞ。

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