こんにちは。中級食品表示診断士のRiilyです。
体にやさしいお菓子を作っていると、パッケージに「カロリー控えめ」「砂糖不使用」「糖質オフ」と書きたくなることがありますよね。
ただ、こうした言葉には、使うための基準があります。そして、書いたとたんに、ラベルに必要なものが増えることもあります。この記事では、手作りお菓子でよく使われる言葉と、その基準を整理します。
強調表示とは
「ゼロ」「控えめ」「オフ」「たっぷり」のように、栄養成分やカロリーが多い・少ないことを強調する表示のことです。食品表示基準というルールで、言葉ごとに基準が決められています。
いちばん大事なこと:書くと、栄養成分表示が必要になる
小さな販売者さんは、栄養成分表示を省略できる場合があります。でも、栄養やカロリーについての言葉をパッケージに書くと、省略できなくなります。
「カロリー控えめ」と書くなら、熱量・たんぱく質・脂質・炭水化物・食塩相当量の栄養成分表示もあわせて書く、ということです。
よく使われる言葉の基準
以下は、食品100g当たり(飲み物は100ml当たり)の基準です(2026年10月時点)。
・カロリーゼロ、ノンカロリー:熱量が5kcal未満
・カロリー控えめ、低カロリー:熱量が40kcal以下(飲み物は20kcal以下)
・脂質ゼロ:脂質が0.5g未満
・低脂肪、脂質ひかえめ:脂質が3g以下(飲み物は1.5g以下)
・糖類ゼロ:糖類が0.5g未満
・低糖、糖類ひかえめ:糖類が5g以下(飲み物は2.5g以下)
クッキーやパウンドケーキは、100g当たりの熱量が40kcalをはるかに超えるので、「カロリー控えめ」とはまず書けません。
「カロリーオフ」「〇%カット」と書くとき
ほかの商品とくらべて「減らした」ことを書くときは、くらべる商品より熱量が40kcal以上(飲み物は20kcal以上)少なく、しかも25%以上少ないことが必要です。
あわせて、何とくらべて、どれだけ減ったのかも書きます。「当店の通常のクッキーとくらべて〇%カット」のような書き方です。
「砂糖不使用」は、とくに注意
「砂糖不使用」は、「糖類を加えていない」という意味の表示として扱われ、次のような決まりがあります。
・砂糖だけでなく、ぶどう糖や水あめなどの糖類も加えない
・糖類の代わりになる材料(ジャム、甘みのついたチョコ、ドライフルーツのペースト、濃縮果汁など)も使わない
・栄養成分表示に、糖類の量も書く
・計算で出した数字を「推定値」として表示することができない
チョコチップやジャムを使ったお菓子だと、「砂糖不使用」とは書けないことが多いので気をつけてください。なお、果物などにもともと入っている糖類は、あってもかまいません。
「糖質オフ」「糖質ゼロ」は?
「糖類」と「糖質」は別のものです。「糖質ゼロ」「糖質オフ」には、食品表示基準に決まった基準がありません。
基準がないからといって自由に書けるわけではなく、栄養についての表示なので、書くなら栄養成分表示が必要です。また、買う人に誤解を与えない書き方にすることも大切です。
まとめ
・「控えめ」「ゼロ」「オフ」などは、言葉ごとに基準がある
・こうした言葉を書くと、栄養成分表示が省略できなくなる
・焼き菓子で「カロリー控えめ」はまず書けない
・「オフ」「カット」は、何とくらべてどれだけ減ったかも書く
・「砂糖不使用」は、代わりの甘い材料も使えず、糖類の量も表示する
・「糖質オフ」には基準がないが、書くなら栄養成分表示が必要
パッケージの言葉で迷ったら、気軽に聞いてください。ラベルの作成やチェックのときに、パッケージの言葉もあわせて確認しています。購入前の相談は無料です。
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