こんにちは。中級食品表示診断士のRiilyです。
ラベルの「内容量」の欄、どう書いていますか。「100g」と書くか「5枚」と書くかで、迷う方は多いと思います。
じつは、手作りのクッキーやマフィンなら、「5枚」「3個」のように個数で書くことができます。この記事では、個数で書けるもの、グラムで書く必要があるもの、グラムで書くときに気をつけたいことを整理します。
内容量は「重さ・体積・個数」のどれかで書く
食品表示基準では、内容量は「内容重量」「内容体積」「内容数量」のどれかで書くことになっています。単位は、重さならgかkg、体積ならmlかL、個数なら「枚」「個」などです。
ただし、計量法という別の法律で「重さで書く」と決められている食品は、そちらに従います。
個数で書けるもの
クッキー、マフィン、パウンドケーキ、フィナンシェなど、ふつうの大きさの焼き菓子は個数で書けます。食パンや菓子パンも同じです。
例:
・内容量 6枚
・内容量 2個
グラムで書く必要があるもの
計量法の政令(第5条)で、密封して売るときは重さで書くと決められている食品があります。手作りのお菓子や食品でかかわりそうなものは、たとえば次のとおりです。
・1個が3g未満の小さなビスケット類・米菓・キャンデー(ナッツ・クリーム・チョコなどをはさんだもの、入れたもの、つけたものは除く)
・1個が3g未満の油菓子
・チョコレート(ナッツなどを入れたもの・つけたもの、細工ものは除く)
・缶入りのプリン、ゼリー、水ようかん
・ジャム、マーマレード、果実バター
・ドライフルーツ(乾燥果実)
・あん、煮豆、きなこ(それだけを商品として売るとき)
・はちみつ
・ジュースなどの飲み物(アルコールを含まないもの)
ここに挙げたのは、手作りの販売でかかわりそうなものだけです。シロップは、名称が「清涼飲料水」になるものなどを除いて、この決まりには入っていません。
ここでいう「密封」は、袋や容器を破ったりはがしたりしないと中身を増やしたり減らしたりできない状態のことです。熱でとじた袋や、はがすと跡が残るシールで封をした容器などが当たります。たとえば、一口サイズの小さなクッキーを袋に入れて熱でとじて売るときや、ジャムを瓶に詰めて封をして売るときは、グラムで書きます。
グラムで書くと、守ることが増える
焼き菓子などのお菓子は、計量法では「特定商品」というグループに入っています。上に挙げた食品以外のお菓子でも、内容量をグラムで書いて売るときは、次の決まりがかかわってきます。
・中身が書いた重さより少なくなる差を、決められた範囲(量目公差)に収める
・「約100g」のような書き方はしない
・重さを量るはかりは、検定に合格したもの(検定証印などがついたもの)を使う
・密封してグラムを書いたときは、書いた人の氏名と住所も添える
見落としやすいのは、はかりです。ふつうに売られている家庭用のキッチンスケールは、取引に使うことができません。ラベルにグラムで書くなら、検定に合格したはかりで量る必要があります。取引に使うはかりは、都道府県などが2年に1回行う定期検査も受けることになっています。
パンのように「特定商品」に入っていない食品は、量目公差の決まりはありません。それでも、グラムで書くなら検定に合格したはかりを使うことは同じです。
個数で書けるなら、個数がシンプル
クッキーのように個数で書けるものは、個数で書いておけば、量目公差やはかりの決まりは関係なくなります。
レシピの材料を量るのに家庭用のスケールを使うのは問題ありません。材料の計量は作る工程の中のことで、取引の計量には当たらないからです。
重さで管理していて個数がばらつく場合は、「200g(12〜15枚入り)」のように、重さに個数の幅を添えて書くこともできます。この場合は重さを書いているので、上のグラムの決まりを守ります。グラムで書く必要がある食品なら、重さのほうは括弧に入れず、「200g(12〜15枚入り)」の順で書きます。
外から数えられるときは、省略もできる
透明な袋に入っていて、開けなくても何個入りか数えられる場合は、内容量の表示を省略することもできます(上の「グラムで書く必要があるもの」は除きます)。
ただ、書いてあるほうが買う方にはわかりやすいので、私は書いておくことをおすすめしています。
まとめ
・内容量は、重さ・体積・個数のどれかで書く
・ふつうの大きさの焼き菓子やパンは「6枚」「2個」のような個数で書ける
・1個3g未満の小さなビスケット類、チョコレート、ジャム、はちみつなどは、密封するときグラムで書く
・グラムで書くなら、誤差の範囲を守り、検定に合格したはかりで量る
・材料を量るのは家庭用のスケールでもよい
・外から数えられる焼き菓子は、内容量を省略することもできる
内容量の書き方で迷ったら、気軽に聞いてください。ラベルの作成やチェックのときに、内容量の書き方もあわせて確認しています。購入前の相談は無料です。
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