こんにちは、元SE・現役保育士のつみです。
近年、保育の世界でも耳にすることが増えた「ドキュメンテーション」。
日々の保育の中での子どもたちの育ち、活動のねらいや深み、保育士さんの工夫などをしっかり伝えるために大切なプロセスですよね。
今回は、ドキュメンテーションに盛り込むべき5つのポイントを、実例を交えて分かりやすくご紹介します。
「写真だけでなく、言葉でも子どもの成長を伝えたい」「読み手の心を動かすすドキュメンテーションを作りたい」そんな想いを持つ保育士さんへ、ぜひお届けしたいです。
1.「ねらい」を伝える
保育の活動には必ず「ねらい(意図)」がありますよね。
それは保育者だけでなく、子ども・保護者・職員間で共有することによって活動がさらに深まっていきます。
たとえば、「手先の感覚を育てたい」「同じ目標に向かって心を通わせる経験をしたい」といったねらいがある場合、それをドキュメンテーションに載せることによって、読み手は保育の裏にある思いに気づくことができます。
「なぜその活動を選んだのか」「どんな育ちを支えようとしていたのか」が記録として見せることで、単なる「今日の出来事」を超えることができます。
保護者は保育をより信頼できるものとして捉えられるようになり、同僚は活動の背景を理解しやすくなります。
2.子どもの「行動」だけでなく「意味」をとらえる
ただ、「絵本を読んだ」「砂場で遊んだ」といった出来事を記すだけでは子どもたちの姿や育ちが十分に伝わらないことがあります。
その行動の裏に、子どもはどんな気持ちで取り組んでいたのか? どんな学びを得ていたのか? その意味や意図まで掘り下げて表現することで、ドキュメンテーションとしての深みが生まれます。
例:製作「水遊び用のおもちゃ作る」
来週の水遊びに向けて、ペットボトルで水鉄砲を作りました。どこに穴をあけたら勢いよく水が出るのかを考えながら取り組み、水遊びへの期待がより一層高まりました。
3.写真と言葉の「バランス」を考える
ドキュメンテーションといえば写真。ですが、写真だけでは伝わらない子どもの想いやそこに込められた育ちを補うために、言葉の力は欠かせません。反対に、文章だけでは読みづらいこともあるので、写真と文字のバランスを意識すると伝わりやすくなります。
楽しい雰囲気を伝えたい場合は写真を多く、子ども同士のやり取りや過程をしっかり伝えたい場合は文章を多くするなどの工夫が有効です。
*ポイントは「どの瞬間」を切り取るか。活動の前・中・後で変化する姿を時系列で載せたり、子どもの言葉を吹き出しで添えるのも効果的です。
4.保育者の関わりを「見える化」する
子ども主体の保育が大切にされる一方で、保育者の関わりや意図が見えにくくなってしまうこともあります。
ドキュメンテーションでは保育者のまなざしや意図のある声掛けを伝えることで保育の深みがしっかり見えるようになります。
例:外遊び「ドッジボール」
『2チーム作るには何人ずつ分かれたらいいかな?』と声をかけると
〇〇くん 「じゃあ1列に並ぼう」
△△ちゃん「1・2・3…全部で10人いるね」
□□くん 「5人ずつ分かれたらいいかな?」と、子どもたち同士でチーム分けをしました。
ちょっとした言葉や援助が子どもたちにどんなきっかけを与えたのかを言語化することで、保育の質がぐっと伝わりやすくなります。
5.保護者・他職員との「共有」を意識する
ドキュメンテーションは、読み手がいてこその記録です。
子どもたちの成長を見守る保護者や職員間の対話ツールとして捉えることで、より伝わる文章を考えていくことができます。
保護者にはやさしい言葉で、職員間には保育の意図を共有できるような記述を心がけましょう。
例:行事「始業式」
新たな1年が始まり、始業式では園長先生があいさつの仕方やその大切さを教えてくれました。
どんなことを学んだのか、ぜひお子さんに聞いてみてくださいね。
最後に:伝えることで、保育はもっと深くなる
読み手を意識したドキュメンテーションを作成することで、日々の保育の中にある気づきや喜び、子どもたちの育ちを、より深くはっきりと伝えることができます。
「毎日忙しくて時間がない」「文章やイラストに自信がない」という方には、ドキュメンテーションや保育記録の作成代行サービスがおすすめ!
テンプレート作成や構成サポート、園のフォーマットに合わせたご依頼も承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
読み手にしっかり伝わるドキュメンテーションを、心を込めて作成いたします。