「前よりずっといい生活になったはずなのに」
残業の多い職場を辞めて、以前より早く帰れるようになった。
平日の夜にゆっくり食事をしたり、好きなことに時間を使ったり。ずっと欲しかった、自分のための時間ができた。
転職してよかった。
そう思っているのに、給料日になると少し複雑な気持ちになる。
以前より減った収入を見て、
「もう少し給料がよければな……」
と考えてしまう。
反対に、収入を増やすために仕事を掛け持ちした人もいるでしょう。
生活に余裕ができ、欲しかったものも買えるようになった。
ところが、休日は疲れて寝てしまうことが増え、友人からの誘いも断りがちに。
お金は以前よりあるのに、それを楽しむ時間がない。
どちらも望んだものは手に入れたはずです。
それなのに、手放したものが時々惜しくなる。
何かを得るためには、何かを諦めなければならない。
頭では分かっていても、実際に経験すると、そう簡単には割り切れないものです。
これは仕事やお金に限った話ではありません。
人間関係でも、似たようなことがあります。
気を遣い続ける関係に疲れて、思い切って距離を置いた。
最初は気持ちが楽になり、これでよかったと思っていた。
でも、何でもない休日に、以前は当たり前だったやり取りをふと思い出すことがある。
「あの頃はあの頃で、楽しかったんだよな」
だからといって、元の関係に戻りたいわけではない。
距離を置いてよかったと思う気持ちもある。
それでも、楽しかった思い出まで消えるわけではありません。
**今の生活に満足していることと、失ったものを惜しく思うことは、別なんですよね。**
ところが、そんな話を誰かにすると、
「でも、自分で決めたんでしょ?」
と言われることがあります。
もちろん、自分で決めたことは分かっています。
何度も悩んで、そのときは最善だと思って選んだ道ですから。
でも、だからといって、不満や寂しさを感じなくなるわけではありません。
自由な時間を優先したからといって、お金の心配がなくなるわけではない。
仕事を優先したからといって、友人と過ごす時間が惜しくなくなるわけでもない。
自分で選んだ道だからこそ、今さら弱音を吐きにくい。
そんなこともあると思います。
それに、選ばなかった道を進んでいたら、今より幸せだったのかどうかも分かりません。
もっと楽しい毎日が待っていたかもしれないし、別のことで悩んでいたかもしれない。
実際に経験していない以上、答えは出せませんよね。
ただ、過去の選択に今も縛られる必要はないと思うんです。
当時は収入が何より大切だった。
でも、今は自分の時間をもっと大切にしたい。
以前は一人でいるほうが気楽だった。
でも、最近は誰かと過ごす時間が恋しくなった。
それは、過去の判断が間違っていたということではなく、今の自分が大切にしたいものが変わったということかもしれません。
年齢を重ねれば、環境も生活も変わります。
あの頃の自分には必要だった選択が、今の自分には合わなくなることもあるでしょう。
もちろん、選び直せるものばかりではありません。
一度手放したら、もう取り戻せないものもあります。
だからこそ、何かを選ぶというのは難しいんだと思います。
もし今、望んだものを手に入れた一方で、失ったものが気になっているなら、無理に「これでよかった」と自分に言い聞かせなくてもいいのではないでしょうか。
「あのときは、どうしてもこれが欲しかった」
「でも、正直に言えば、あれを失ったのは寂しかった」
その両方が本音でも、何もおかしくありません。
私はココナラで、仕事や人間関係の悩み、日常の愚痴などをお聞きする電話相談を出品しています。
こうした話は、身近な人には意外としづらいものです。
自分の決断を応援してくれた人には、今さら不満を言いにくい。かといって、誰かに話を聞いてほしい日もある。
そんなときは、よかったら私にお聞かせください。
選んだ道が正しかったのか、間違っていたのか。無理に結論を出す必要はありません。
なぜその道を選んだのか。
何を手に入れて、何が心残りなのか。
話したいことを、話せるところから聞かせていただければと思います。
意見がほしいときには、私なりの考えもお伝えします。
何かを手に入れた喜びがある一方で、失ったものへの寂しさも残っている。
「自分で決めたことだから」と、ずっと胸の内にしまっていた話があれば、今度は誰かに話してみませんか。
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