以前、ゲーム作品のBGMを担当させていただいた際に、クリエイター様の制作のお手伝いとして、ボイス素材の整音にも携わる機会がありました。
それまでは「音楽を作る」ということが中心だったのですが、その経験をきっかけに、改めて感じたことがあります。
今回は、そのときの経験も含めて「ボイス整音って何をするの?」というお話をしてみたいと思います。
そもそも「整音」って何?
簡単に言うと、録音された音声を、作品の中でより聞き取りやすく、扱いやすい状態に整える作業です。
録音した声が、そのまま作品の中で使いやすいとは限りません。
例えば、
・セリフによって音量が違う
・録音時の環境音が入っている
・リップノイズなど、不要な音が気になる
・声の一部が聞き取りづらい
・BGMと一緒にすると声が埋もれてしまう
など、実際に作品へ組み込んでみると気になる部分が出てくることがあります。ナレーションなども同じです。
そこで、必要に応じて音声を整理していきます。
「声を綺麗にする」だけではありません
ボイス整音というと、
「ノイズを消す作業なのかな?」
と思われるかもしれません。
もちろんノイズの処理も重要な作業の一つですが、それだけではありません。
例えば、セリフごとの音量感を整えたり、声が聞き取りやすくなるように音のバランスを調整したり。
作品によっては、収録環境の違う音声を馴染ませたり、BGMや効果音と合わせたときに声が埋もれないように調整したりすることもあります。
大切なのは、「音を綺麗にすること」だけを目的にしないこと。
せっかくの演技をきちんと届けるために、その声が作品の中でどう聞こえてほしいのかを考えながら整えていくことだと思っています。
声優さんや演者さんが一生懸命演じてくれたセリフも、音量差やノイズなどが原因で聞き取りづらくなってしまえば、せっかくの演技が十分に伝わらないことがあります。
逆に、適切に整音された声なら、ゲームの中でBGMや効果音と一緒になったときにも、セリフの内容や演技に意識を向けやすくなります。
なので、整音は声そのものを作り変える作業というより
「録音された声の魅力を、作品の中できちんと届けるための準備」
と考えると分かりやすいかもしれません。
最初は「BGMを良いものにしよう」というところから始まったのですが、実際に作品を作る現場に関わってみると、BGMだけではなく、声や効果音など、さまざまな音が組み合わさって一つの作品になっていることを改めて実感しました。
そして、
「せっかくBGMを作るなら、作品の中で声も気持ちよく聞こえてほしい。」
そんなことを考えるようになりました。
音楽を作ることと、音声を整えることは別の作業ではあります。
でも、最終的にはどちらも「作品をより良く届けるための音」なのだと思います。
ゲーム制作などで、
「BGMをお願いしたいけど、ボイスの整音もお願いできる?」
という場合も、ぜひお気軽にご相談ください。
ゲームに限らず、ボイスドラマ、動画、ナレーションなど、声を使った作品についてもご相談いただけます。
「この音声、どうしたら聞きやすくなるんだろう?」
という段階からでも大丈夫です。
特に宅録環境が増えてきた昨今、録音後の処理に困ることも多いかと思います。
作品の中で声がどう聞こえてほしいのかを一緒に考えながら、BGMもボイスも、作品全体に馴染む音を作っていけたら嬉しいです。
BGM制作や整音のご相談もお気軽にどうぞ。