「BGMなんてAIで良くない?」
昨今、良く耳にする様になりました。
どうやらAIにイメージを入力するだけで、かなり完成度の高いBGMを作れる時代のようです。
確かにAIは非常に便利なツールだと思います。
ただ、最近のAI音楽業界を見ていると、少し面白い変化が起きています。
AI音楽は「無料で自由に作れるもの」から変わり始めている。
例えばAI音楽生成サービスのSunoでは、音楽業界とのライセンス契約が進んでいます。
一方で、著作権をめぐる訴訟も続いています。
2026年7月にはドイツの裁判所が、Sunoによる著作権楽曲の利用について著作権侵害を認定。
さらに8月には、音楽出版社Round Hill MusicがSunoなどを相手取り、AIの学習における楽曲・歌詞の利用をめぐって訴訟を起こしています。
つまり、
「AIに作らせれば、それで全部解決」
という単純な話ではなくなってきたという事です。
もちろんAI生成音楽そのものがなくなるわけではありません。
むしろAIは、これからも進化していくでしょう。
ただ、その周辺には、
「誰の作品を学習したのか」
「どういう条件で利用できるのか」
「商用利用できるのか」
「AIで生成されたことをどう扱うのか」
といった問題が、どんどん付随するようになっています。
だからこそ、改めて
BGMも「音楽作品」として考える必要があります。
もちろん、AIを使うこと自体が悪いとは思いません。
用途によっては、とても優秀なツールです。
ただ、
「自分のコンテンツのために、長く使えるBGMが欲しい」
「自分の世界観に合わせて作りたい」
「シリーズで同じ世界観を使っていきたい」
となった場合、単純に「それっぽい曲」を生成するだけではなく、
誰が、どんな意図で、その音楽を作るのか
という部分が重要になってきます。
いわゆる『文脈』や『奥行』の部分です。
「もう少し明るくしたい」
「このキャラクターなら、ここで少し寂しさが欲しい」
「商品の高級感を邪魔しないようにしたい」
「次の動画でも同じ世界観を使いたい」
こうした細かな部分を相談しながら、一緒に音楽を作っていく。
これは、単純なBGM生成とは少し違う体験です。
そして何より、あなたの作品について一緒に考えてくれる人がいるということや、共有して来た時間にも価値があると思っています。
AIが音楽を生成できる時代だからこそ、
「誰に頼んで作るのか」
という選択には、以前より意味があるのかもしれません。
BGMは、ただの「後ろで流れる音」ではありません。
あなたの作品の世界観を作る、一つの要素です。
だからこそ、
「とりあえずAIで」ではなく、
「この人に作ってほしい」
と思ってもらえる音楽を作っていきたいと思っています。
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