母の最後の贈り物②

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主治医の先生より、もう母はあまり長くは生きられないことを聞き落ち込むが、今日は病院に泊まらせてもらえるのでウキウキしながら病院に向かう

からのつづきです(*´ω`*)



「おかーさーん!来たよー!!!今日はずっとここでお母さんと一緒に居れると!嬉しい~!」と母の病室(個室)に入り、抱きしめて頬ずりしました。

 母は心臓にも体にも水が溜まってて、褥瘡などの痛みもあり。とても辛そうだったのですが、「うれし。。。うれし。。。」と喜んでくれていました。

「私ね、ずっとずっとお母さんが大好きやったと。幼稚園の時に習った歌がすごい好きでね、(おかぁさん  なぁに? おかぁさんっていい匂い  洗濯していた匂いでしょ シャボンの泡の匂いでしょ  おかぁさん  なぁに?  
 おかぁさんっていい匂い  お料理していた匂いでしょ 卵焼きの匂いでしょ)」

個室であることを良いことに歌まで歌ったり( *´艸`)

そのうち「痛い痛い」とだいぶ辛そうになってきたのでさすったりしていたのですが。

看護師さんに痛み止めを貰えないか聞いてみると
「前にのんでから6時間空いてないのでまだのめません。胃が荒れるので。」

 そんなに長くは生きられない母が痛みに辛そうにしてる せっかくの貴重な親子の時間をできるだけ苦痛なく過ごしたい < 胃の粘膜   なん???
胃が荒れるから???  優先すべきは胃の粘膜??

腹が立ちつつも、病院内では言う通りにしないといけないので
「おかあさん、もう少し待ってね。そしたらお薬もらえるけん。。」
と、身体をさすってあげることしかできませんでした。

しばらくして落ち着いてきて、呼吸も穏やかになり、母は眠ってしまいました。

 (ああ。。よかったなあ。私も少し眠っておこうかな。。。)と思いましたが、こうして静かに母と一緒に居れることが幸せで。。母の寝顔を見たり匂いをかいだり頬をくっつけたりしながら過ごしました。

ふとモニターを見ると血圧が徐々に下がってきてます。。あれ、これって大丈夫なん?
あわてて看護師さんを呼ぶと、

「もう。。心臓が限界なのですね。。。耳は最後まで聞こえてます。たくさんお話ししてあげてください。」と。

まさかそんな。。さっきまで話しよったのに!明日退院してずっと一緒に居れるって喜んだのに!そんな急にお別れなんて!
「おかあさん!おかあさーん。。」母を抱きしめ泣きました。。
 脳梗塞で倒れ約1年。母は本当に頑張りました。。入院中、半身麻痺で不自由な体でしたが、動く方の手で自分でしっかりごはんを食べていました。だんだん動かなくなる体をもどかしく悲しく思ってたでしょうが、ヤケになったり、嘆き泣きわめくこともなく。穏やかに淡々と、その状況を受け止めているかのようでした。

 そんな母に「死んだら嫌だ!まだ死なないで!」とは言えませんでした。もう母は精一杯頑張ってくれた。。

「ありがとうお母さん。私を産んでくれてありがとう。。お母さんの娘で、私は世界一幸せやったよ。ほんとうにありがとう。大好きよおかあさん。。」
たくさんの感謝の言葉と愛を伝えました。
実際はぎゃおぎゃお泣きながら、あまり言葉になってなかったとは思いますが。

どれくらい時間がたったかわかりませんが、若い医師が部屋に来て、母が亡くなったことを確認しました。。

 看護師さんたちが、母の体を綺麗にしてくれ、メイクもしてくれました。母の日に私が送ったツモリチサトの可愛いパジャマを着せてもらいました。
ほんとうに寝ているように穏やかなお顔でした。。

 看護師さんからお聞きしたのですが、私が病院に来る前、一度母の血糖値がグンと下がったのだそうです。それは、身体が必死になって生命を維持してるくらいの数値だったそうなのですが、しばらくしたらもとに戻っていたそうです。
 それをお聞きして、やっぱり母は私が来るのを待っててくれたんだなあと思いました。旅立つ前に私に会いたかったんだ。。私に見送られたかったんだ。。。
 母と一緒に最期の時を過ごせたことを神様仏様に心から感謝しました。


 でも、その後から。。。私の想像を超えた母の愛に気付くことになるのでした。


つづきます~。
また長くなっちゃったなあ。
私の愛する皆さま♡
読んでくださりありがとうございます(*´ω`*)
































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