「いい感じで」は通じない。海外工場に伝わらない日本語表現5選

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ビジネス・マーケティング
アパレル製造の会社を経営しながら、自社の業務をAIで自動化して実際に運用しています。前回の予告どおり、今回は海外工場とのやり取りで誤解を生みやすい日本語表現を5つ取り上げます。

■1.「いい感じで」
国内の工場なら経験から汲み取ってくれる言葉ですが、「Please make it nice.」と送っても、何を基準に良しとするのかが伝わりません。結果、工場の標準仕様で上がってきます。
→ 基準を物で示します。「Please follow the reference sample (Ref. No. 01) for the hand feel.」のように、参考サンプルや写真の番号を指定します。

■2.「なるべく早く」
「ASAP」は「他の案件の合間で」と受け取られることがあります。
→ 日付で書きます。「Please ship by Oct 20 (ex-factory).」工場出荷日なのか到着日なのかも併記します。

■3.「多少の誤差はOK」
どこまでが「多少」なのかは人によって違います。
→ 数値で許容差を書きます。「Tolerance: ±1 cm on body length, ±0.5 cm on sleeve opening.」部位ごとに分けるのがポイントです。

■4.「前回と同じで」
工場側の担当者が替わっていたり、前回の記録が残っていなかったりすると、別物が上がってきます。
→ 前回の品番・発注番号を明記し、「Same as PO No. 1234. No changes except color.」と、変更点の有無まで書き切ります。

■5.「検討します」
日本語では婉曲な断りを含むことがありますが、「We will consider it.」は前向きな保留と受け取られます。工場が先回りして準備を進めてしまうこともあります。
→ 断るなら「We will not proceed with this option.」、保留なら「We will reply by Friday.」と、結論か期限を添えます。

■共通するのは「相手が判断しなくて済む書き方」
5つとも、日本語では相手の察しに任せている部分を、物・日付・数値・番号に置き換えています。英語の上手さよりも、判断材料を全部書くことのほうが効きます。

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