アパレル製造業を経営しながら、自社の業務をAIで自動化して実運用しています。
■ 「AQL 2.5で検品します」の意味
海外工場や検品会社から「Final inspection will be conducted at AQL 2.5 for major, 4.0 for minor.」と案内されることがあります。これを「不良が2.5%までは入っていてもいい」と読んでしまう方が多いのですが、少し違います。
■ AQLは「抜き取り検査の合否ライン」
AQL(Acceptance Quality Limit)は、全数を検品せず、決まった数だけ抜き取って合否を判定するための基準です。国際規格(ISO 2859-1など)の表で、ロットの数量から「何枚抜き取るか」と「何枚までの不良なら合格か」が決まります。
例:3,000枚のロット(一般的な検査水準IIの場合)
・抜き取り数:125枚
・AQL 2.5:不良7枚まで合格、8枚で不合格
・AQL 4.0:不良10枚まで合格、11枚で不合格
つまり、125枚中7枚(約5.6%)の不良があっても、そのロットは合格になりえます。反対に、合格したからといって残りの枚数に不良がゼロという保証もありません。
■ Critical・Major・Minor
不良は重さで分けて扱います。
・Critical:安全に関わる不良(針の混入、外れやすい小さな付属など)。通常は1枚も許容しない
・Major:商品として売れない不良(穴、縫い外れ、大きな汚れ、寸法外れ)
・Minor:売れるが基準から外れる不良(軽い糸くず、目立たない縫いムラ)
アパレルでは「Major 2.5/Minor 4.0」がよく使われる組み合わせです。
■ 伝え方の例
合否ラインだけでなく、何を不良とするかを先にそろえておくと、検品後のもめごとが減ります。
Please inspect at AQL 2.5 (major) and 4.0 (minor), inspection level II. Critical defects: zero tolerance. Please classify defects according to the attached defect list.
■ まとめ
AQLは「良品率の約束」ではなく「抜き取りの合否ルール」です。自社の売り場で許せる不良のレベルに合わせて、数値と不良の定義をセットで伝えるのがおすすめです。検品基準や指示書の英訳は、プロフィールの出品サービスからどうぞ。